歩み値の色

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AB Capital AdvantageのSTOCK INFO画面の歩み値の色について調べてみました。

ポイント

  • 緑色は買い、赤色は売り注文が約定したもの
  • 黒色表示については、クロス注文(STOCK INFO画面のみ)や板寄せ時に直前値段と同じ注文が黒になっています。

STOCK INFO

STOCK→STOCK INFOで表示されるSTOCK INFO(株価情報、板と歩み値の複合)画面ですが、歩み値のとこに表示される色に緑、赤、黒があります。

日本株のツールだと一般的にはアップティック、ダウンティック、同じ値段とかで歩み値の色を変えてたりしますが、このツールでは、挙動がそうではないようです。しばらく眺めてたのですが、分からなかったのでAB証券のサポートにメールで聞いてみましたところ、以下の意味だそうです。

  • 緑 買い(売り板に買いを当てた場合)
  • 赤 売り(買い板に売りを当てた場合)
  • 黒 クロス

緑は買い注文を出して約定した場合です。例えば以下のような板があった場合、10.2ペソの板を食った場合には緑の歩み値が表示されます。

赤は逆で、売り注文を出して約定した場合です。以下の例では、10.12ペソの買い板に売りをぶつけた場合には赤の歩み値が表示されます。

一方黒はクロス注文です。ここで言うクロス注文とは買いと売りが同じ証券会社だった場合です。上の画面では例えば、買いがCOL、売りもCOLの場合に、黒の歩み値が表示されています。

また株価の前についている-(マイナス記号)ですが、売り注文約定の場合はマイナスあり、買い注文約定の場合はマイナスなしになっています。緑、赤の色分けと同じ意味で、緑の場合は必ずマイナスなし、赤の場合はマイナス付になっています。

TIME AND SALES

STOCK→ TIME AND SALESの歩み値だけの画面でも、STOCK INFOと同様に緑、赤、黒の表示があります。TIME AND SALES(歩み値)画面も緑と赤の色とマイナス表示は同じ意味ですが、クロス取引は黒表示でなく、黒表示の意味がSTOCK INFO画面と若干異なっています。

寄りと引けの板寄せ時の黒色表示は、直前の値段と同じ値段の場合に黒色の表示になります。

  • 寄りの板寄せ:前日終値と同じ値段だと黒表示
  • 引け前板寄せ:板寄せ直前と同じ値段だと黒表示

マニラ時間、朝9:30の寄り付きでは前日終値と同じ値段のとき、黒表示になります。

朝の板寄せ。前日終値(PREVIOUS)と同じ値段で寄り付くと黒色

引け10分前の板寄せでは、直前についた値段と同じときに黒表示になります。なお、寄りや引け前の板寄せは複数注文が同時に約定しますので、約定した注文の数だけ黒色が表示されます。

引け前の板寄せ。フィリピン株では引け前15~10分が板寄せ時間(Auction Period)になっています。参考 引け前の売買ルール

寄り付き以外でも黒表示の歩み値があります。どういう条件かはっきりしてないのですが、気づいたところでは、以下の条件で黒表示になるようです。

端数の株数の注文(単元未満株 ODDLOT?)の注文は黒表示になるようです。

端数の株数以外でもたまに黒表示になる場合があります。(出来高が一定以上のクロス取引?)

その他STOCK画面メモ

その他、STOCK画面で気づいたことをメモしておきます

CROSS

前述しましたが、CROSS(クロス取引)はBUYER(買い証券会社)とSELLER(売り証券会社)が同じ時の取引です。TIME AND SALES画面のクロス取引を合計すると、画面右のCROSS(1日のクロス取引合計)と同じ数字になります。

BLOCK

BLOCK(ブロック取引)は、市場を通さず行わえる大口取引です(たぶん。参考 ブロックトレード)。寄り歩み値画面で9:30の寄り付きの前にたまに約定が表示されていますが、これはブロック取引です。

(他の画面でブロックトレード一覧が見れたような気がするけど、見当たらない。どこだったかしら?)

ブロックトレードは寄り前以外の場中でも行われるようです

売買代金合計のずれ

画面右のT/VALが1日の売買代金の合計ですが、画面左の下のVALUEのTOTALと数値がずれていることがあります。

ブロックトレード、単元未満株の売買代金は、画面右のT/VALには含まれないようです。一方、画面下のTOTALのVALは表示されている全部の合計になっています。

ブロックトレードと単元未満株を含めると数字が合ってることが確認できます。

TOTALのVALUE(312,281,820) = T/VAL(152,281,128) + BLOCK(161,000,000) + 単元未満株取引2回(346 + 346)

証券会社と LCLとFGN

BUYERとSELLERは買い注文と売り注文の証券会社の情報です。

また、BとSは買い注文と売り注文のローカル/外国人の別です。 LCLはローカル(Local)、FGNは外国人(Foreigner)の意味です。

  • LCL = ローカル(フィリピン人)の注文
  • FGN = 外国人の注文

例えば、日本人の私がAPキャピタル証券から買い注文を出して約定した場合、歩み値のBUYERにはABCAPSEC、BはFGNと表示されます。

画面右のFGN BUY~のところはFGN、LCLの買いと売りの1日の合計です。1日を通してローカル、害個人、どちらの注文が多かったのかの判断材料になります。

BUYER AND SELLERSタブを押すと、1日の売買の、証券会社、ローカル/外国人の別の内訳が表示されます。

例えばLTGを見てみると、売り注文の売買代金の約50%をUBS証券からであることがわかります。またFGN100%で、注文がすべて外国人からであることがわかります。

D/CEILINGとD/FLOOR

画面右にD/CEILINGとD/FLOORという項目がありますが、これらは注文可能な値幅のことです。1日の値幅制限は上限+-50%ですが、それ以外に直前の値段から+-10%?ぐらいでしか注文できないようになってるらしいです。以下COL証券のヘルプより。

Dynamic Threshold prices limits the posting of orders to a certain range of prices based on the last traded price of the stock. These price limits are set by the PSE and are shown in the stock’s price quotation.

COL – What is a Dynamic Threshold?

以上、歩み値の色について調べた見ました。ついでに、STOCK画面まわりのメモを書いておきました。あとPAR VALUEというのも知らない項目ですが、疲れたので後日調査します。

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