フィリピンの経済指標

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AB証券の朝レポートで、直近の経済指標の日程みたいなの(↓)があったのですが、さっぱりなじみがないので、一つずつ調べていきたいと思います。

Trade Data 貿易統計

Trade Dataは貿易統計のことのようです。Export & Import Statistics、Foregin Trade Statistics(FTS)などとも呼ばれます。フィリピン統計局(Philippine Statistics Authority、PSA)が月次で集計し、集計期間1カ月弱で発表しています(8月締めデータを10月頭に発表)。

統計のハイライト資料(↑)、またサイトのInfographicsのとこに1ページにまとめた図(↓)があります。

Infographics

貿易相手国は輸出も輸入も中国がトップ(輸出はアメリカ、日本、香港も大きいですが、輸入は中国がぶっちぎりトップ)。フィリピンと中国は結びつき強いんですねと改めて思った。あと輸出品目の金額トップはバナナではなくて、電子製品や天然資源が多いようです。

GIRはgoogleに入れると、もしかしてgirl?とか言われるぐらいで謎です。発表日は毎月まちまちな感じですが、どこかに発表予定日のカレンダーがあるのだろうか?

その他参考

OF remittances 海外労働者送金額

OF remittance(Overseas Filippinos’ Remittances)はフィリピン人海外労働者送金額(統計)のことのようです。フィリピン中央銀行が毎月中旬(正確な日付は?)、1カ月弱遅れで発表しています(8月締めのデータを10月中旬)。

フィリピン人海外労働者を含む在外フィリピン人からのフィリピン国内への送金額を月ごとに集計したものです。

なお、フィリピン中央銀行は、タガログ語でBangko Sentral ng Pilipinasなので略称がBSPとなっています。

BSPのツイッターがこんな画像をポストしていました↓

BSP Twitterがポストしていた画像 プレスリリースにはこの画像はついてなかった。どこにあるんだろう? 

送金額は年々増加傾向にありましたが、2020年に減少し、今年2021年はまたもどしてきているようです。↓2019年のデータですが、JETROのビジネス短信より。

2019年の在外フィリピン人の送金額、過去最高の301億ドル (2020/3/11)

送金元は米国がぶっちぎりの一位のようです。

フィリピン人は海外に出て働く海外労働者が多く、このような家族への仕送りが外貨獲得の大きな部分をしてめています。

フィリピン人の10人に1人が海外に出稼ぎに出ており、GDPの1割が送金されているらしいです。職種では女性は家事労働者、看護師、介護士など、男性は建築現場や船乗りなど(たぶん)の職種が多いようです。世界の船乗りの4人に1人はフィリピン人ともいわれています。

↑一つ上の統計の貿易統計を見るとフィリピンは貿易統計は赤字(輸入が輸出を上回っている)で、また石油や電気製品など多くの物品を輸入に頼っている現状で、この海外労働者からの送金はけっこう大きな役割をはたしています。もしこれがないと、フィリピンペソはどんどん安くなっていき、インフレも今以上のペースで進んでいくでしょう。

その他参考

Monetary Policy Meeting 金融政策会議

金融政策会議(Monetary Policy Meeting)はフィリピン中央銀行が毎月一回行っている金融政策を決める会合です。日本の日銀政策決定会議、アメリカのFOMCにあたるものです。

金融政策会議では、フィリピンのインフレ率や景気、直面する課題などが明示され、金融政策が決定されます。金融政策の柱の政策金利の変更は経済に(株価にも)大きな影響を与えます。

月次で金融委員会(Monetary Board Meeting / MB Meeting)、そして四半期ごとにインフレレポート(Inflation Report)が発表されるスケジュールになっています(インフレレポートの月はMB Meetingがないみたい)↓

2021Q3 Infation Report Full PDFより

MB Highlights PublicationというのがMB Meetingの翌月にスケジュールされていますが、これは何でしょうか?(例えば10/28に “23 Sep 2021 MB meeting”の MB Highlights Publication )。Highlights of MB Meetings on Monetary Policyにすでに9/23の資料も出ていますので、発表されるのはハイライトではなくて議事録?10/28あたりにBSPのサイトをチェックしてみます。 

10月はインフレレポートの月で、10/21に以下の発表がありました。

Monetary Policy Remains Accommodative Amid Manageable Inflation Environment (2021/10/21) ←2021Q3インフレレポート

政策金利はしばらく据え置き、インフレは予想を上回っているが管理可能な水準、その他あれこれ書いてました。

なお、AB証券の経済指標スケジュールで10/20にBOPというのがありますが、不明でした(インフレレポートに先立つ会議か何か、あるいはBSPとは別の何か)。

他の経済統計については、発表日が来たら、調べて追記していきたいと思います。

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