ABキャピタル証券新体制

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朝、ABキャピタル証券からお知らせメールが来ていました。

Campden HillグループがABキャピタル証券(含むABキャピタルグループ)を買収して、取締役が変更になりました、というお知らせのようです。これまでのオーナー(大株主)のViscal Investmentも少数の持ち分は残して前会長も取締役として残ってはいます。

ABキャピタル証券からのお知らせメール

賃貸住宅に例えると大家さんが変更になりました、オーナーチェンジみたいなお知らせな感じでしょうか?証券会社の利用者にとってみると直ちに影響はないと思いますが、これまでの日本人重視の経営方針が変更になって、不便になったりしないとよいと思います。

前会長 ビスカル・インベストメントのフランク・ガイサノ氏

Frank S. Gaisano 氏 abcapitalonline.com

新会長 カンデン・ヒルグループのアントニオ・ぺレック氏(と読むのかな?キャンプデン?)

Antonio Jose U Periquet(Jr) 氏 dmciholdings.com

ABキャピタル証券は、日本人向けサービスに力を入れている証券会社です(↓)。日本語のサポート窓口などはないですが、取引Webサイトのメニューを日本語化できたり、フィリピンに行かなくても比較的簡単に口座が開けます。

2018年9月25日、AB Capital Securitiesは同社の運営するオンライン証券事業において、日本人顧客を今後さらに獲得していくことを目的に、日本語に対応したホームページを作成し日本人向けサービスを強化した。9/25より同サービスの一般向けウェブサイトをオープンしたと発表されている。

また、2018年9月30日、同社は初期費用1000ペソ (約2000円)から始められる株式投資のサービスを開始したと発表。フィリピン国内で拡大を続ける中間層の顧客を取り込むことでシェア拡大につなげることがねらい。

さらに、2018年10月2日、同社は2018年第3四半期のベストパフォーマンス部門で大手証券企業Col Financial を抜いて最優秀賞を受賞した。

BIZLAB Magazine – フィリピン, 金融・法人サービス (2018)

新体制のディレクター一覧

メールに書いてあった、新取締役について簡単に調べてみました。

ABキャピタルグループの新取締役は以下です。

名前コメント
Antonio Jose U Periquet, Jr新会長
買収したCampden Hillの会長
ABS、AC、BPI、DMC、MAXS、SCC、SEVNなどの上場会社の取締役もつとめる。Jrを省略して名前を記述している場合もあるようです。
参考 marketscreener, SCC
Frank S. Gaisano
(留任)
前会長
Viscal Investmentの会長
Lance Y. GokongweiJGサミットグループ会長(JGS、RLCなど)
Christopher T. Po
Enrique K. Razon, Jr.ラゾングループ会長(ICT、BLOOMなど)
Lamberto M. Santos, Jr. 
(留任)
Michael B. Zalamea
AB Capital & Investment Corporation 新取締役

ABキャピタル証券の新取締役は以下です。

名前コメント
Michael B. Zalamea新会長
上場会社ではSEVNの取締役でもあります
参考 marketscreener
Luis Miguel Aboitiz
Juan Kevin G. Belmonte
Lamberto M. Santos, Jr.
(留任)
前会長
Ma. Elena L. Morris
Mariana M. Ongpin
Ericson C. Wee
(留任)
AB Capital Securities, Inc.の新取締役

新会長の Antonio Jose U Periquet(Jr)氏が、今回買収を行った Campden Hill のトップのようです。アヤラグループ(AC、BPI)やコンスンヒグループ(SCC、DMC)と関わりが深い人のようですね?

その他の新取締役にランス・ゴコウェイやエンリケ・ラゾンといった聞いたことのある名前があります。

ABキャピタルグループ前会長のFrank S. Gaisano氏と AB証券前会長のLamberto M. Santos, Jr. 氏は留任で引き続き取締役となっています。

元取締役一覧は、以下会社のWebサイトより(そのうち書き換わってしまうと思うので画像を保存しておきました)。

ABキャピタルグループの沿革

ついでにWebサイトに書いてあった、ABキャピタルグループの沿革について勝手に翻訳して記録しておきます。

  • 1950 – マニラ証券取引所でGaberman & Hagedornとして営業開始
  • 1960’s – 社名を F.C. Hagedorn に変更
  • 1980 – A. Soriano Corp. and Bankers Trust Company NY. が保有する金融とリース会社Anscor Finance Inc.に(?)
  • 1981 – 準銀行(quasi-banking)と投資銀行のライセンスを取得し、Anscor Capital and Investment Corpに社名変更
  • 1982 – F.C. Hagedorn の80%を取得し、Anscor Hagedorn Securitiesに社名変更
  • 1983 – 証券取引会社(stock transfer farm 証券会社?)のStock Transfer Services, Inc.を買収
  • 1984 – Asian Savings Bankを買収
  • 1990 – Phinma Groupが買収し、AB Capital and Investment Corporationへ社名変更、Stock Transfer Service Inc.と Asian Savings Bank を売却
  • 2000年以降 – Hagedorn一族が投資撤退した後、ABCICを100%子会社として、AB Capital Groupを設立
    • Anscor Hagedorn を AB Capital Securities, Inc に社名変更
    • ABCSI と ABCIC 共に Viscal / Metro Gaisano Group of Companiesが買収(2012)

略語

  • AB Capital Securities, Inc. (ABCSI)
  • AB Capital & Investment Corporation (ABCIC)

ABキャピタル証券って大丈夫なの?

ABキャピタル証券の財務基盤は盤石なのか?とか顧客資産は分別保管されているのか?といった証券会社としての安全性はどこまで担保されているのか?といったことを知りたいのですが、私の能力ではそこまでチェックすることはできません。誰か詳しい人がそういうの調べて太鼓判を押して、あるいは警鐘を鳴らしてくれないでしょうか?(人頼み)

ABキャピタル証券の財務レポートはCMIC(証券会社の管理機関)のWebサイトからダウンロードできます。

CMIC – AB CAPITAL SECURITIES, INC.

以上、ABキャピタル証券の新体制、沿革なのどについてまとめてみました。

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