MSCIについて調べてみました。
ポイント
- 銘柄入れ替えタイミングは5月11月の半期レビューと2月8月の四半期レビューの年4回(四半期レビューでは過去数年入れ替えなし)
- 入れ替え内容はindex-reviewのぺージで、構成銘柄はconstituentsのページで確認できる
MSCI指数インデックスは、パッシブ運用のETFや投資信託のベンチマークとして世界で最も多く利用されています。この指数への銘柄の組み入れ、除外が株価に大きな影響を与えます。
入れ替え時期
毎年4回構成銘柄の見直し、入れ替えが行われています。5月11月の半期レビューと2月8月の四半期レビューがあり、5月11月のレビューの方が重要(入れ替えが多い)です。
向こう数回の具体的な入れ替え発表日、および指数組み入れ日は以下のようになっています。直近では8月11日が四半期レビュー発表日です。
具体的な日時や発表したことなどはMSCIのプレスリリースのページ(またはトップページ)で告知されます。
https://www.msci.com/press-room
入れ替え銘柄の確認
入れ替え内容については以下のページで確認できます。
https://www.msci.com/index-review
例えば、2021年5月の半期入れ替えを見たいときには、”May 2021 Semi-Annual Index Review”を選び、”MSCI Global Standard Indexes List of Additions/Deletions”を選ぶと追加、削除された銘柄が確認できます。フィリピン株では5月の入れ替えで、追加なし、削除が以下の3銘柄であることがわかります。
Small Cap、Micro Capの銘柄についても同様に、リンクをクリックして文書を確認することができます。
2018年まで採用、除外をチェックしてみました。この間、2月8月の四半期レビューでは入れ替えはなかったです。
構成銘柄の確認
現在の構成銘柄は以下のページで確認できます。
https://www.msci.com/constituents
見たいインデックスを選び、Get constituentsボタンを押すと銘柄と構成比率が表示されます。例えばフィリピン株のインデックスだけを見たければPHILIPPINES IMIを選びます。
なお、何もついてないPHILIPPINES(無印)が大中型株だけのstandardインデックスです。20/35。IMIは Investable Market Indexの略でsmall cap、micro capのフィリピン株も入った構成リストです(たぶん)。20/35CUSTOMは謎です(無印の比率が異なるもののようです。small cap入りかと思ったが違うもの)。
以下は上記ページから転記したもので、現時点(2021年8月レビュー前の2カ月ぐらい前)のMSCIフィリピン株の構成リストと比率になります。FB、EMP、APなどは時価総額は大き目ですが、(たぶん浮動株などの基準などの問題で?)入っていないようです。
国、インデックス分類
構成国分類ではフィリピン株はMSCI Emerging Marketに属します。
また、Standard、Smallという分類があります。銘柄入れ替えによってStandardからはずれてもSmallに入ってはいることが多いですが、Standardが一番組み入れ対象のETFや投信(の資産)が多く、株価インパクトが強い(採用されるにしても外されるにしても)、という印象です。
組み入れ基準(メソドロジー)
以下は日本語版ハンドブックの銘柄採用の基準です。MSCI採用銘柄を先回り予測する人や、潜在需要計算(何株くらい買われるか)などを計算する人はこの辺ちゃんと理解しておく必要があるでしょう。私はチンプンカンプンです。最低売買期間3カ月みたいですが、大型IPOなどは早期採用(early inclusion)があるとかないとか・・・
もっと詳しくは以下のメソドロジーのページの文書に書いてあるそうです。
https://www.msci.com/index-methodology
まとめ、参考
以上、MSCIについてまとめてみました。まだフィリピン株はじめたばかりで、MSCIイベントがフィリピン株の値動きにどう影響するかもよくわかってないですが、年4回のイベントを監視していきたいと思います。
以下、その他参考資料です。
- MSCI指数ハンドブック (MSCIジャパン→日本語メソドロジーのダウンロード) 上でも何度も引用しましたが、短くまとまっている日本語資料です。
- MSCI定期銘柄入れ替え狙いのコバンザメ投資
- MSCIを完全攻略する!
- 過去の大型IPOの指数採用イベントは?
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