CEB (Cebu Air, Inc.) が今年3月に発行した転換優先株について調べてみました。
ポイント
- 普通株CEBと転換優先株CEBCPは値動きが連動している
- 今買うなら配当そこそこもらえるCEBCPの方が(CEBを買うより)お得のような気がする
銘柄をあれこれ見ていたら、CEBが転換優先株(Convertible Preferred Share)なるものを発行しているのを知りました。転換優先株のティッカーはCEBCPです。
権利確定日(Ex-Rights Date)にCEB株を持っていれば、CEBCP株を38ペソで買う権利が手に入ります。Entitlement Ratioというのが権利をもらえる比率でわかりにくいですが、保有してるCEB株1.8250株につき、CEBCP株1株を買う権利ということのようす。なお、CEBCP→CEBへの転換は1:1です。
この時点でのCEBの発行済み株式数は6億株で、CEBCPを3.28億発行することで、最大125億ペソを調達しています。潜在的な株数が1.5倍になりけっこう希薄化しています。
資金の使い道(Use of Proceed)を見ると、すでに親会社のJGサミットがCEBに支援をしており、それをいくらか他の株主にも肩代わりさせるような形ぽいですね。あまり前向きな感じの資金調達(成長のための設備投資とか)ではないですが、まぁこのご時世仕方ないでしょう。
この時点でのCEBの株価は43～48ペソぐらいを推移していたので、既存株主にとっては38ペソは悪くない値段だったと思います。
CEBとCEBCPの株価ですが、ほぼ連動しているようです。(転換条項のない)ただの優先株だとこうはなりませんが、1:1で転換できるのですから、連動するもののようです。
あと、3/29がCEBCPの上場日なのですが、CEBCPの寄り付き値段が38.5ペソ(？)でその日のCEBの値段は43ペソ付近でした。私はこのころはまだフィリピン株をやってなくてリアルタイムで見てなかったですが、1:1に連動するはずのものがけっこう乖離してたみたいですね(？)。
CEBの業績が回復してまともな配当を出せるのはまだまだ先だろうし、今投資するならCEBよりCEBCPを買った方がお得な気がします。少なくとも配当38ペソ×6%が出るので。デメリットとしては議決権がない、あと流動性はCEBCPがCEBより少なそうです。
CEBの板↓1日売買代金500万ペソ
CEBCPの板↓１日売買代金198万ペソ
後学？のために試しにCEBCP買ってCEBに転換してみようかしら？ブラウザ上で数クリックで簡単にできるならいいけど、いろいろやり取りしないといけないと面倒かな。
その他、参考
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