メディラインIPO 上場初日ストップ安

2021年12月7日に上場したメディライン(MEDIC)ですが、フィリピン株の歴史に残るような上場初日の株価になりました。

公募価格2.3ペソに対し、初値1.99ペソ(-15.5%)、終値はストップ安の1.61ペソ(-30%)でした。

↓引け後の板の状況

↓日中足

証券会社の売買手口を見ると、売り買い合計ではCOLとPNBが大きく売り越しのようです↓

↓記事によると、公募価格が割高だった、オミクロンの影響で相場マインドが悪化しているといったといったコメントがあります。

Medilines falls 30% in market debut (2021/12/7)

しかし2.5倍の申し込みがあった大人気だったのにこの値動きは意外です。少々割高だったとはいえ、長期の投資家への割り当てが少なすぎたのではないでしょうか。主幹事はPNBらしいですが、これは失敗案件でしょう。

フィリピン株のIPOはローリスクハイリターンかと思っていたのですが、どうもハイリスクハイリターンだったようです・・・・申し込んだけど配分ゼロだったAB証券さん、ありがとう。

追記: Stability Fund

Stability Fundが設定されてなかったのが株価クラッシュの一因とか。日本でいうところのIPOの誠意買いのような株価の下支えになる仕組み。最近ではALLDYまでは設定してたのに、無駄だと思ったのかMEDICでは設定してなかったとか(次のSPNECとHTIでも設定なし)。

The biggest question for brokers and small players is why both Villar and PNB decided not to set up a stabilization fund (money allocated from the IPO proceeds and used to support the stock from heavy selling) which has been standard for recent IPOs (Manny’s All Day IPO last month, which was also underwritten by PNB, had a stabilization fund).
Ipa-Tulfo na ‘yan! SEC, PSE urged to investigate MEDIC owner Virgilio Villar, PNB for letting stock collapse on IPO debut

After a long stretch of IPOs used stability funds through 2019 and 2020, it seems like ditching the stability fund has come into fashion. Half of the upcoming 4 IPOs have also decided against using stability funds (Solar Philippines Nueva Ecija [SPNEC 1.00 pre-IPO] and Haus Talk [HTI 1.50 pre-IPO]).
https://www.philstar.com/business/stock-commentary/2021/12/09/2146761/medilines-distributors-just-had-worst-ipo-modern-pse-history