ラオス株の証券口座を開いてみた 

アジア株

ビエンチャンに来たついでにラオス株の証券口座を作ってみました。以下のブログを参考にしました。

snge.me – ラオス投資口座を開設した (作る方法とか) (2016/3/8)

宴の後のラオスで証券口座をつくってみる (2012/5/24)

観光目的のビザなし入国で作ることができました。必要なものはパスポートと、最低預入額の6万キップ(≒500円)です。かかった日数は私の場合は5営業日でした。申し込みと書類受け取りで計2回、証券会社に行きました。証券会社は最大手のBCEL-KTを選びました。

証券会社の選択

取引できる証券会社は3社しかなく、そのうち2社BCLT-KT証券かラオサン証券が有名でインターネットでの売買機能も提供しています。

証券会社一覧 (ラオス証券取引所)

証券取引所の設立から 7 年目を迎えたラオス資本市場の現状と課題(2017)

証券口座を開設するときに合わせて銀行口座を開設することになり、

  • ランサン証券 ー ラオス開発銀行
  • BCEL-KT証券 ー BCEL銀行(ラオス外商銀行)

とセットで口座開設することになります。

銀行口座を開設するといっても、銀行に行って別途自分で手続きする必要はなく、証券会社側で手続きを行ってくれます。

日本語の情報を見るとランサン証券に口座開設している人がほとんどで、私もランサン証券に口座開設しようと思っていたのですが、私がラオスに行ったときに、ランサン証券のWEBサイトがつながらなかったので、BCEL-KTに口座開設しました。口座開設手順としては上記ブログのランサン証券の手順とほぼ同じでした(追記:ランサン証券、スマフォのブラウザからだと閲覧できました)。

証券会社の場所

BCEL-KT証券はラオス証券会社のビルの7Fにあります(ランサン証券は5F)。

LOCA(Grabタクシーみたいなアプリ)で行きましたが、ビエンチャン中心部から片道7.5Kキップ(≒650円)ぐらいでした。

ラオス証券取引所ビル
ビルに入ったところ。受付で記帳してすすみます。
入居テナント一覧。今回向かったのは7FのBCEL-KT証券。ラオサン証券は5F
BCEL-KT証券

口座開設手続き

BCEL-KT証券に入り、口座開設したい旨言うと、必要な書類をもってきてくれてそこに記入します。書いたのは名前、パスポート情報、日本の住所、電話番号、メールアドレス、あと緊急連絡先を書きました。仕事情報は書くのが面倒だったのと実質無職でもあるので無職(退職済 RETIRED)と書きました。無職なのに月収入の記入欄もあって適当に書いておきました。名前のサインする20箇所ぐらいあったかかなり多くて手が疲れました。

必要な書類はパスポートだけでした。コピーも向こうで撮ってくれました。

最低入金額は60Kキップ(6万キップ≒520円)で、うち1万キップは手数料として引かれます。

私が証券会社を訪れたときは、私以外他に客もおらず、手続きは簡単に終わりました。当初2~3営業日で手続き完了と言われましたが、結局5日かかりました。月曜日に行って金曜日に完了、土曜日にラオス出国予定だったのでギリ間に合いました。最初の手続きに一回、開設完了した連絡があって書類などを受け取りにもう一回、計2回証券会社に足を運びました。

入金

口座開設完了した日に追加で入金を行いました。

入金はBCEL-KT証券で入金したい旨言うと、用紙を2枚用意され(入金用、証券口座振替用?)、それとお金をもって同じビルの2F(入口階)のBCEL銀行で行いました。銀行に入って左の部屋で入金、入った部屋の5番カウンターで預金を証券口座へ振替みたいな手続きをしてくれます。(仕組みがちゃんとわかってませんが、こんな感じで2段階の手続きがありました)

国際送金で入金するのもできるようですが、キップ口座のみなのでドルで送って自動的に両替されるのか?銀行口座に入金したあとに証券口座に振り替えが必要だとその手続きもどうするのかよくわかっていません。当面ビエンチャンを訪れたときにチマチマ入金していこうと思います。

出金についてもそのうちチャレンジしてみたいと思います。

取引ツール

BCEL-KTではHTS(Home Trading System)という取引ツールを利用できます。WebサイトのDownloadからHTS Program English Versionというのをダウンロードして取引します。

Webサイト https://www.bcel-kt.com/index.php?r=site/display&id=17

使い勝手は業務用というか少し古いソフトウェアの印象を受けますが、最低限必要な機能は備えています。

複数板画面 (Market Information -> Multiple Price of Multiple Issue)

メインのパソコンにインストールするのが何だか不安だったので、実験用のサブPCにインストールして使っています。

このツールを使わずにメールで注文指示を出して取引することも可能です。なお、BCEL-KT証券のWebサイトにもブラウザ上でログインする機能がありますが、Webサイトの方は価格を見るだけで取引はできないらしいです。

とりあえず練習でBCEL株を100株買ってみました。4060キップで100株買って約定代金は4060000キップ(≒3500円)、手数料は1243キップ(≒10円)でした。BCEL-KT証券では約定代金の0.306%が手数料のようです。かなり安いですね!

General Stock Trading Fees :
Buying fee: 0.34%
Selling fee: 0.34%
Trading Unit: 100 units
HTS Stock Trading Fees :
Buying fee: 0.306%
Selling fee: 0.306%

Trading Unit: 100 units

https://www.bcel-kt.com/index.php?r=site/display&id=11

HTSに関する補足メモ

  • 最初ログインするときは、証券会社にもらった資料に書かれていたHTS Passwordを使います。ツール起動後の各種照会や注文実行時のパスワードは別に教えてもらったTrading Passwordを使います。
  • 注文はTrading-> Customer Orderから。初期選択が”Sell”になっていて売りと買いを間違えやすいので注意。注文キャンセルは”Cancel”タブから行いますが、キャンセル対象の注文をInquryで注文一覧を表示して、一覧の中からキャンセルしたい注文をダブルクリックすると選択、入力されます。

以上、ラオス株の証券口座を開いて、入金、株を購入するところまでやってみました。

ラオス証券取引所は2011年に出来た比較的新しい証券取引所ですが、現状未だかなり閑散としており、11銘柄が上場していますが、投資対象としてよさそうな会社も今のところ見当たりません。またラオスの通貨キップが弱すぎて毎年キップ安が進んでいます(円も今年はたいがい弱いですが、キップ安は円安どころの話ではありません)。

というわけで、投資対象としてラオス株は全くオススメはできませんが、ラオス好きの人でたまに遊びに行く人が趣味の一つとしてラオス株を買ってみるのはありだと思いました。旅行者がパスポート一つもって証券会社に行くだけで簡単に口座を作れるのはお手軽です。

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