競馬場銘柄

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上場している競馬場銘柄について調べてみました。

フィリピンのマニラ近郊には3か所の競馬場があります(ありました)。上場している会社はPRC(Philippine Racing Club)MJC(Manila Jockey Club)です。

以前は競馬場はマニラ中心部にありましたが、現在はマニラ郊外に移転しています。なお、サンラザロ競馬場は2022年に競馬事業は停止、サンタアナパーク競馬場も営業中なのかちゃんと確認取れていません。

参考 https://www.jairs.jp/contents/courses/phi.html

PRC (Philippine Racing Club)

フィリピンレーシングクラブ(Philippine Racing Club、証券シンボルPRC)はカビテのサンタアナパーク(Santa Ana Park)競馬場を運営しています。

以前はマカティにあった

サンタアナ競馬場は、2008年まではマカティにありました。現在のサーキットマカティの場所で、競馬場をカビテに移転した後、跡地はアヤラが複合施設を開発しています。

Wikipedia Circuit Makati

デベロッパーにより押さえている土地の立地の違い~サーキットマカティ コンドミニアム、分譲オフィスビルはすべてアルベオランド開発

フィリピン・旧サンタアナパーク競馬場

子会社に競馬事業を移動

2022年に競馬事業を親会社のRPCから子会社に移動しました。

競馬のライセンスが2022年10月に失効するのに伴い、親会社のPRC自体ではライセンスの更新を行わず、代わりに子会社のSanta Ana Park Racing Club, Inc.が事業を引き継ぎました。親会社は本業の不動産事業にフォーカスするためのようです。

Non-renewal of Racing Franchise (2022/4/20)

Philippine Racing Club to spin off horseracing business to subsidiary (2022/4/21)

子会社一覧

2021 Annual Reportより

子会社に競馬事業を移動したためなのか、元々レース情報を配信していたFacebookの更新は止まっていて、その後、ライセンスが更新されて競馬が現在行われているのか、何だかよくわからない状態になっています。サンタアナパークのWebサイトを見ると開催中ぽい?(参考 https://santaanita.com/racing-information/)

現在の主要ビジネスは不動産

2021年のAnnual Reportでは競馬(Club Races)より、不動産販売や賃貸の売上、利益の方が全然大きいのが分かります。(コロナの影響もありますが競馬事業は赤字)。(2022年のAnnual Reportは4/22現在まだ出てない)

なお、不動産開発ではアヤラランド(証券シンボルALI)の他にSta. Lucia Land(証券シンボルSLI)とも共同で事業を行っているようです。そのためかSLIはPRCの約12%の株を保有しています。

PRCの20年チャート。取引はかなり閑散としています。

Investgrams – PRC

MJC (Manila Jockey Club)

マニラジョッキークラブ(Manila Jockey Club、証券シンボルMJC)はカビテのサンラザロ競馬場を運営していました。

以前はマニラにあった

カビテに移転する前は、サンラザロ競馬場は、マニラ北部のサンタクルズにありました。競馬場跡地はあれこれ開発されてるようです。

関連会社のMJC Investments Corporation(証券シンボル MJIC)がこの地域の開発を手掛けています。(HK Strategic Investorsが現在過半数の株を保有)

Wikipedia – San Lazaro Tourism and Business Park

競馬事業は停止

2022年に競馬事業のライセンスが失効しましたが、更新せずに、競馬事業は終了したようです。

Non-renewal of Horseracing Franchise (2022/8/24)

Manila Jockey Club shutting down 155-year-old horse racing operations (2022/8/24)

PRCの方は、子会社で競馬事業を(たぶん)継続しているっぽいですが、MJCの方は終了したようです。

現在の主要ビジネスは不動産

現在は不動産賃貸が主要な収入源になっているようです。

2022年2Qで超利益が出ていますが、これはメガワールド(証券シンボル MEG)に土地を売った一時利益です。18億ペソで売却。コロナの影響もありますが、事業が不調で資産の切り売りをして凌いでるようです。

Signing of Memorandum of Agreement (2021/1/18)

Megaworld, Manila Jockey Club OK P1.89B deal for land near Chinatown (2022/1/19)

メガワールド、マニラの競馬場跡に150億ペソのタウンシップ開発(2022/11/21)

Boy Reyno group to invest P2.4B to save bankrupt Winford Casino Hotel … (2022/1/18)

長期チャートは以下のようになっています。MJCもPRC同様、売買はかなり閑散です。

その他

以上、競馬場銘柄について調べてみました。

なお3か所の競馬場のうちのもう一か所、バタンガスのマニラターフクラブ (https://www.mmtci.com/)は非上場です。ググってみるとかなり昔にベルが株式売却 (2008)といったニュースもありましたが詳細不明。

上場競馬銘柄のPRCとMJCとも現在は不動産事業が本業になっているようです。時価総額はPRCが30億、MJCが20億ペソで、中堅以降の不動産株と並ぶ大きさです。

カビテに移転前なら面白い気もするんですが、含み資産株的な観点では旬は過ぎているような気もします。

その他参考

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