FTSEとフィリピン株

投資アイデア

AB証券のニュースレターでFTSEリバランスについて書いてて、いい機会なのでこれまで面倒くさくて敬遠してたFTSEについて調べてみました。

ポイント

  • 銘柄入れ替えタイミングは3月9月の半期レビューと、6月12月の四半期レビュー
  • 入れ替え発表と入れ替え銘柄は、Index Announcementのページから、構成銘柄はConstituents & Weightsのページから確認できる。
  • フィリピン株はAsia Pacific ex China ex Japanという区分に入ってるっぽい

FTSEインデックスとは

FTSE指数インデックスは、MSCIと並びETFや投資信託のベンチマークとしてよく利用される指数インデックスです。

FTSEの中でも様々な種類のインデックスがありますが、FTSE Global All Cap Indexという全部入りのインデックスが最も有名で、VTのベンチマークにもなっています。

入れ替え時期

毎年4回レビューがあります。3月と9月の半期レビューで構成銘柄の見直しがあり、6月と12月の四半期レビューでは比率の見直しが行われます。ただしIPOなどは四半期レビューで早期組み入れがあります。

2021年の具体的な日付については Index Review Reference Data cut-off dates for 2021 の資料に書いていました。またこの資料にFTSEのリバランス基本ルール的なものも簡潔にまとまっています。

ソース Index Review Reference Data cut-off dates for 2021 

リバランス発表が一カ月前くらい?

リバランス効力発生日は3週目の金曜日の次の月曜日(月の最終週あたりの月曜日)となっています。

Rebalance effective date
The effective date will be from the open on Monday following the third Friday of March, June, September and December

ソース Index Review Reference Data cut-off dates for 2021 

入れ替え発表、入れ替え銘柄の確認

入れ替え発表は、FTSEのWebサイトのIndex Announcementsのページで確認できます。以下のURLは発表を”asia pacific”で検索フィルターしたものです カテゴリーをreview、テキストをequityなどで検索すると探しやすいです(発表が大量にあるのでフィリピン株のリバランスが載っているものを検索)。

Index Announcements カテゴリーreview、テキストequityなどで検索

Index Announcements (asia pacificでフィルター)

訂正: 2021/11/24 12月のレビューリリースのタイトルがasia pacificでなくおまとめされてFTSE Global Equity Index Series December 2021 Quarterly Changes になってるぽいので補足しました。以下の画像は古い記事(asia pasificで検索している例です)

FTSEは地域ごとに分類されており、フィリピン株はAsia Pacific ex China ex Japanという区分になるようです。

Review Process – Defining Regional / Index Universe
Countries are grouped into the following regions for the purpose of the reviews:
Asia Pacific ex China ex Japan ←これがフィリピン株が入る場所ぽい
China
Japan
Developed Europe
Emerging Europe
Middle East & Africa
North America
Latin America

ソース Index Review Reference Data cut-off dates for 2021 

今回の9月の半期レビューの発表は8/20に行われたようです。リンクをクリックすると次のようなページが開きます。3つxlsxファイルへのリンクが並んでますが、AsiaPacificと書いてるファイルをクリックすると、エクセルファイルがダウンロードできます。このエクセルファイルに今回のCNVRGのallとsmallへの追加情報も載ってました。なおダウンロードにはユーザー登録が必要です(メールアドレスと名前などの情報を登録するだけで無料)。

なお、CNVRGがFTSEに追加されるというニュースは6/15の時点ですでに報道されていました。(FTSEのサイトで6/15付近のリリース情報を探してみたけど見つからず)

The company said it joined over a thousand other companies in the region in the FTSE Asean All-Share Index early this year.

Converge included in 2 FTSE indices

構成銘柄の確認

構成銘柄は以下のページで確認できます。FTSE All-Worldのリンクから(たぶん)全銘柄が記載されたファイルをダウンロードできます。

Constituents & Weights

ただ、ファイルがPDFで、フィリピン株の組み入れ銘柄だけを探したいというのは少し大変です(比率変更発表時とかにEXCELファイルのリリースあるかも?)。

2021/6/30時点でのフィリピン株のFTSE組み入れ銘柄は以下のようになっていました(名前のABC順)。

ConstituentIndex weight(%)
Aboitiz Power<0.005
Alliance Global<0.005
Ayala Corporation0.01
Alaya Land0.01
Bank of The Philippines Islands<0.005
BDO Unibank0.01
Bloomberry Resorts<0.005
DMCI Holdings<0.005
Globe Telecom<0.005
GT Capital Holdings<0.005
International Container Terminal Service0.01
JG Sumit Holdings0.01
Jolibee Foods<0.005
LT Group<0.005
Manila Electric<0.005
Megaworld<0.005
Metro Pacific Investments<0.005
Metropolitan Bank & Trust<0.005
PLDT<0.005
Puregold Price Club<0.005
San Miguel<0.005
San Miguel Food and Beverage<0.005
Semirara Mining and Power<0.005
SM Investments0.01
SM Prime Hldgs0.01
Universal Robina<0.005

組み入れ基準(メソドロジー)

計算方法や組み入れ基準は以下のページに書いているっぽいです(ちゃんと見てない)。

FTSE Global Equity Index Series (GEIS) → Methodology

まとめ参考

以上、FTSEについて簡単にまとめてみました。

MSCIは株価も見ながら数日調べたのですが、今回のFTSEは数時間ググっただけのメモです。株価の動きも追ってないので(CNVRGにしても実際にサプライズのある発表があったのはいつか、事前にどれだけ予測されていたのか等不明)。

9月の効力発生日前日(9/24)と、次回12月のレビュー前など株価に影響がありそうな時期に見直してみて、何か発見、間違い等あったら追記します。

修正履歴

  • 修正履歴:2021/11/19発表のリリースタイトルが”FTSE Global Equity Index Series December 2021 Quarterly Changes”で、”Asia Pacific~”という名前のタイトルでなかったので補足訂正

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