電子部品・半導体関連

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PSEセクター分類でセクターがIndustrial、サブセクターがElectrical Components & Equipmentの銘柄について調べてみました。

ポイント

  • 電子部品・半導体銘柄:IMI、SSP、TECH、ION
  • 他の銘柄: CIC(家電)、GREEN(再エネ)、PMPC(パナソニック)

電子部品・半導体 関連の話題

フィリピンの輸出

先日のニュースでマルコス大統領がフィリピンの輸出を強化したい!と言っていました。40%は単一プロダクトで他の輸出品目も大事、みたいなことを言っていました。

“I came across a rather eye-opening statistic… that 40 percent of all our exports are only one product. So the level of diversification is something that we have to look at and we have to improve in the coming years,”

Marcos launches plans to boost ‘lagging’ export sector (2023/6/15)

あれ?フィリピンの輸出の主要品目って何?ニッケル?バナナ?とか思っていたのですが、改めて調べてみると、輸出の大部分はElectronic Products(電子製品)でした。

Highlights of the Philippine Export and Import Statistics April 2023

で、Electronic Productsって何?と品目の内訳をみると、Components/Devices (Semiconductors)電子部品/デバイス(半導体)がほとんどです。

statistical tables → April 2023

なお、昨年より輸出量が減少していますが、世界的な景気減速で、2023年度の半導体需要は減少するようです。ただし、EV(電気自動車)、データセンター、AI向けなど一部の用途の半導体は需要が強いらしいです。

JETRO 半導体の特需は一巡、在庫調整は2023年後半まで続く見込み(世界) (2023/1/24)

フィリピンは慢性的な貿易赤字(輸入超過)で、政府は輸出振興のための政策を行っています。輸出企業は税制を優遇したり、特区を作って外国投資を呼び込んだり輸出奨励をしています(TODO もう少し詳詳しく。PEZA、BOI、CREATE法、輸出優遇税制とか)。

参考

PEZA

輸出企業がよく利用する制度に、PEZA(Philippines Economic Zone Authority、フィリピン経済特区庁)という制度があります。輸出を強化したり、外資を誘致するための税制等の優遇制度です。

PEZAは幅広い業種条件があるのですが、製造業の場合は、製品の70%以上を輸出することを条件に、法人税や関税などが減免されます。

なお、2021年からCREATE法というのも発効し、こちらはバラバラでややこしかった各種投資インセンティブを一本化したもの?(よくわかってない)

JETRO 外資に関する奨励-各種優遇措置 (2021/11/1)

JETRO ドゥテルテ政権の経済政策、税制改革法(CREATE法)とは(フィリピン) (2022/2/18)

GSR youtube PEZAとは!? 法人所得税の免除… (2022/4/14)

用語整理

(門外漢がググって自分が納得できそうな定義を書いてるだけなので、間違ってたらゴメン)

エレクトロニクス、電子部品、半導体とは

これらの用語は、同じ意味と考えていいと思います。

エレクトロニクス≒電子部品≒半導体

一般的に言うところの電子部品と半導体はほぼイコールと考えて良いでしょう

電子部品・半導体とは?

細かく言うと

  • エレクトロニクス=電気製品、電気技術
  • 電子部品=電気製品の部品
  • 半導体=コンピュータ用の電子部品の能動部品

で エレクトロニクス >(含む) 電子部品 >(含む) 半導体 という関係だと思います。

EMS(electronics manufacturing service) とは

EMSはエレクトロニック(電子部品・半導体)の製造を請け負うサービスです。狭い意味では設計は含まない作るだけ、広い意味では設計も含む感じです。

『電子部品・半導体業界』 ポイント解説

ファブレス・ファウンドリ・EMSの違い

PSE上場銘柄一覧

以下がElectrical Components & EquipmentセクターのPSE上場銘柄一覧を時価総額の大きな順に並べたものです。

エレクトロニクス株 2023/5末 EPSなどの情報はちょっと怪しい

各銘柄についてざっと調べていきます。

IMI (Integrated Micro-Electronics, Inc.) 電子部品・半導体、アヤラ

IMIはアヤラグループのエレクトロニクス企業です。

Electrical Components & Equipmentセクターの中では一番規模の大きな会社です。世界のEMS企業の中で売り上げで22位です(2021年)。

分野では自動車向けと工業向けが多いようです。業績はイマイチのようで、ここ数年赤字です。

IMI of Ayala Group inks deal to produce Zero e-motorcycles in PH (2023/5/3)

CIC (Concepcion Industrial Corporation) 家電

CICは家電メーカーです。エアコンや冷蔵庫などの販売やメンテナンスを行っています。以下のブランドのサービスを提供しています。

“Carrier”, “Toshiba”, “Condura”, “Kelvinator”, “Midea”, and “Otis”.

https://edge.pse.com.ph/companyInformation/form.do?cmpy_id=648
https://cic.ph/about/#company-profile CICの子会社一覧

株価を見ると2018年以降軟調です。配当は継続的に出していますが、ちょっと出しすぎのようにも見えます。

SSP (SFA Semicon Philippines Corporation) 半導体、韓国系

FAセミコンフィリピンは、韓国の半導体メーカーSFAのフィリピン子会社です。

順調に業績を伸ばしています。2022年以降配当も出しています。

SFAセミコン、半導体設備を増強 (2022/8/16)

GREEN (Greenergy Holdings Incorporated) 再エネ、ティウグループ

GREENはもともとはMUSX Corpという名前で半導体製造メーカーでしたが、アンソニーティウ氏の会社が買収し、現在は再生可能エネルギーのビジネスを行っています。

MUSX Corp exits semiconductor business (2010/8/22)

参考 ティウグループ

TECH (Cirtek Holdings Philippines Corporation) 半導体、5G

サーテック・ホールディングスは半導体製造メーカーです。5Gワイヤレス向けの半導体にフォーカスしています。

ION同様、決算資料がUSドル表示になっています。(TODO バリュエーション計算、PER 12倍)

大株主は、会長の台湾系フィリピン人Jerry Liu氏が29.12%、LiuファミリーのCamerton Incが29.12%保有しています。Camerton Incは先日優先株発行が尊敬できない手法なのでは?とニュースになったFGC(フィガロ・コーヒー)の大株主でもあります。

半導体や5Gなどテーマ性もあるので注目です。

2021年末フィリピンの半導体株サーテック・ホールディングス(TECH)を買った件について (2021/12/30)

Forbes – Jerry Liu

MarketScreener – Jerry Liu / Liu Family

参考 外食セクター#FCG

ION (Ionics, Inc.) 電子部品・半導体

アイオニックは電子部品製造メーカーです。

今年配当、好業績を発表後、株価が短期で2倍に急騰しています。

参考 [ION] アイオニック

PMPC (Panasonic Manufacturing Philippines Corporation) パナソニック子会社、外国人0%

PMPCは日本のパナソニックの子会社です。

外国人持ち株比率上限0%で、外国人が株を買うことはできません。

参考 日系企業が出資しているPSE上場会社一覧

以上、電子部品・半導体関連の銘柄について調べてみました。アイキャッチ画像はIONのYoutube動画より。

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