MOCギャップ

投資アイデア

フィリピン株は引け前の5分間(15分前~10分前の間、午後2時45分~午後2時50分)に引け前の板寄せ売買となります。引け(売買終了時)はMOC(Market On Close)と呼ばれますが、フィリピン株の特徴として、MOCの板寄せで値段が飛ぶ(直前の値段から大きく株価が動く)ことがちょくちょくあります。なお、MOCで値段が上がることをmoc up、値段が下がることをmoc downと呼ぶそうです。

参考 引け前の売買ルール

3/16 AREITのmoc down

MOCの板寄せで値段が大きく動くといっても普段はせいぜい0.5%とか1%とかのレベルです。それが3/16(木) 引けでは-7.3%もmoc down(ギャップダウン)したようで驚きです。

そして翌日 3/17(金)の朝の寄り付きでは前日moc downした分だけ、ギャップアップしました。もし3/17 14:50のタイミングで買って翌日寄り付きで売れば、1日持ち越しただけで7.3%も儲かることになります(ただし約1.2%の税金手数料のコストあり)。

前日AREITをチェックしてなくてこの大幅moc downに何か理由があったのか(どうしてもこのタイミングで売らなければいけない人がいたのか)分からないのですが、twitter情報によると、WelthとMayabank証券から大きな売りが出てたようです。

その他

この日(3/16)はクレディ・スイスが2割以上下げた翌日で銀行株中心にフィリピン市場も値段を下げてました。市場が大きく動いた時には、MOCでもこういう異常な値段がつくことがあるのかもしれません。

MOCで値段が飛びやすいその他のイベントとしては、インデックスの入れ替えがあります。リバランス日はかならずその時に売買しないといけない人がいるので値段が動きやすいです。ただし、その動きを見越して先回りの売買も入っており、それほど値段は動かないことも多いです。

参考 指数リバランススケジュール (PSEi、MSCI、FTSE)

あと、板寄せ時の値段チェックには、私は証券会社のツールを使ってます。AB Capital AdvantageではMarket→PROJECTEDで板寄せ時の予想値段が表示できます。

TODO あとでスクリーンショット追加

以上、AREITのmoc downにビックリして記事にしてみました。フィリピン株は約1.2%の取引コストがネックで私は短期売買は躊躇してしまうのですが、そのコストを大幅に上回るチャンスもあるもんなんですねー

コメント

タイトルとURLをコピーしました