CREIT(Citicore Energy REIT Corp.)について調べてみました。
ポイント
- フィリピン初の再エネREIT
- 予想分配金利回り7.2%、NAV倍率 1.12 (PBR 3.9)
- スポンサーはMWIDE系列のCREC(未上場)
CREITは2022年2月上場のREITで、フィリピンで6番目のREIT、再生エネルギー関連のREITとして初のREITです。
ポートフォリオ
フィリピン各地の太陽光発電プラント(の土地)を保有しています。
なお、他の不動産REITと異なり、CREITは土地を購入しテナント(=オペレーター、太陽光プラント運営会社)に貸しています。土地だけを貸している場合と、太陽光プラントもCREITが保有し貸しているパターンがあります。
規模ではセブのがToledoが一番大きいようです。
現在のテナントの総発電量は269MWで、さらに411MW分の太陽光プラントが建設中らしいです(土地だけ貸してるところは発電量が増えてもCREITの業績には寄与しない?)。
TODO レンタル料率がややこしくて保留。土地だけの場合は固定、太陽光プラントレンタルの場合はベース+一定以上は収入の50%とかそんな感じ? CREIT Prospectus
バリュエーション
1Qレポートによると、EPS(直近12カ月)は0.19、BPSは0.66です。現在の株価2.58ペソから計算すると、PERは13.5倍、PBRは3.9倍です。
配当は直近四半期が0.047ペソ、4倍すると0.188ペソ、予想配当利回りは7.2%となります。
NAVは2.19で、NAVxは 1.17倍となります。CREITは資産の計算にコストモデルというを使ってるらしいですが、コストモデルだとPBR(簿価)とNAV(時価)に大きな差がある場合があるのだと思われます。REITでよく使われるのはフェアバリューモデルという方式で、そっちだとPBRとNAVはほぼ同じになるのだと思われます。
NAV倍率とPBRは「時価評価」か「簿価評価」の違いがあります。
J-REITを選ぶ際の指標・NAV倍率とは?計算方法やPBR(株価収益率)との違いを解説
スポンサー、株主
大株主兼スポンサーはCiticore Renewable Energy Corporation(CREC)とCiticore Solar Tarlac 1, Inc.(CST1)です。
さらなる資金調達のためにCRECのIPOも予定しているようです。
Megawide’s Saavedra to list solar power holding firm to fund big goals (2023/1/16)
資本関連は不明ですが、CRECは建設会社のメガワイド(MWIDE)系の会社です。
Wikipedia Megawide
CREITの会長のEdgar Saavedra氏は、建設会社のメガワイド(MWIDE)の会長&CEOでもあります。
また、CREITのCEOのOliver Y. Tan氏は、メガワイドのディレクターも務めています。
株価推移
株価推移をみると、上場後軟調な推移でしたが、2021年10末の暴落を底にそこからは上昇基調です。
ちなみに、CEOのOliver Y. Tan氏ですが、昨年10/27の大底で1.99ペソでCREIT株をがっつり買っています。すごいタイミング!
まとめ
以上、CREITについて調べてみました。
最近Maharika Fundが話題ですが、再エネ関連で分配金も多いCREITはもしかしたら組み入れ対象になるのでしょうか?
再生可能エネルギー関連については何かモヤモヤするので後日また調べてみたいと思います。
参考
フィリピンの再生可能エネルギー企業CiticoreによるCREITのIPO!投資するべき? (2021/11/25)
コメント