10バガーの条件
少し前ですが、ネットサーフィンをしていたら、10バガー株の条件という記事を見かけました。
株価が10倍になった銘柄の4つの共通点とは、いったいどういったものなのでしょうか? さっそく教えてください!
4つの共通点とは、①増収率が高い、②売上高営業利益率が10%以上、③オーナー企業、④上場から5年以内ーーというものです。要は、まだ上場してから年数が浅いオーナー企業で、業績が急ピッチで伸びているところがテンバガーになりやすいわけです。
四季報から見定めるテンバガー発掘4つの条件 (日興フロッギー)
フィリピン株で言うと何だろう?と考えたときに真っ先に思いつくのがコンバージ(CNVRG)でした。
①増収率が高い ②売上高営業利益率が10%以上
3Q決算の数字をサラっとみてみました。

売上が前期比で+75%と2倍近くの増収です。フィリピンはスマフォはかなりいきわたってますが、固定インターネット通信の方はまだまだ届いていない地域が多く、目下どんどん敷設中のようです。
また、営業利益ではないですが、税引き前利益/売上が35%と非常に高いです。初期投資はかかりますが光ファイバーは一度敷設した後は利益率が高いらしいです。でもそんなに儲かるならPLDTやGLOBEももっとモリモリ施設しまくればいいのになんでそんなブルーオーシャンが広がってるのだろう?
スカイプ英会話などでフィリピンの人とビデオ会話すると、まぁ酷い通信回線だった経験も多いですが、高速通信ケーブルがいきわたるとよいですね。
参考 通信セクター
③オーナー企業
コンバージを率いるのは筆頭株主でCEOのデニスウィ氏で、バリバリオーナー企業です。なおモバイル通信のDITOのCEOも同名のデニスウィですが、別人です。

④上場から5年以内
上場日は2020年10月26日。まだ上場後1年とちょいの若い会社です。
というわけで、10バガーの条件にバッチリマッチ!
光ファイバーの会社とか何かドンくさい感じで触手が動かなかったのですが、見方を変えると今まさに(フィリピンでは)必要とされている業種で、将来性ある感じですね。
株価水準
ただ、上場後モリモリ買われて株価は2倍以上になって、現在PER38倍、PBR7.5倍という水準なので割安というわけでは全くないし、アナリストも多数カバーしてる有名な株なのでほぼフェアバリュー的なものに落ち着いていて値上がりするにしても時間はかかると思います。
一方、10月に365日ロックアップ明けで大株主のVCが売り抜けたことで40ペソ代→30ペソに落ちてもみ合っている状況なので、そう高すぎという感じもないかも。

その他の材料
あと、たまに持てはやされる材料としては、イーロンマスクのスペースXの衛星ネットでアジア地区をカバーする?のにコンバージがパートナーになるのではないか?という思惑もありました。実際にデニスウイとイーロンマスクのビデオ会談は行われましたが、まだ時期早々で具体的な提携などは結ばれていません。
- Clarification of News Reports (2021/2/15)
- Musk’s SpaceX, Uy’s Converge ICT in talks for PH broadband satellite venture (2021/2/14)
SpaceX材料では、衛星通信のTBGIも提携先候補になるかも?というので一時的に株価急騰したりしてましたが、TBGIの方は何か提携を匂わすような開示を出したり、社長が延々株売りまくってたり、業績は好調のようですが、何かちょっと手は出にくいですね・・・
あとイーロンマスクネタで繰り返し蒸し返されるCNVRGとTBGIですが、両方パンパンガ出身の会社です。両社とも本社機能はもうマニラに移転しているようですが、フィリピンの上場企業はマニラベースの会社が多い中で地方出身の会社は少数派かも(?)

コンバージはPSEiには既に採用済ですが、MSCIとFTSE(Large Cap)には未採用なので、この株価水準を維持できれば2022年の2月のFTSEや5月のMSCIなどで採用される期待もあります( 参考 リバランススケジュール )。
以上、なんとなくコンバージについて書いてみました。
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