[SHNG] シャン・プロパティーズ

銘柄調査

SHNGについて調べてみました。

事業内容

シャン・プロパティーズは不動産デベロッパーで、コンドミニアム、オフィス、ショッピングモール、ホテルなど幅広い物件を手がけています。高級ホテル、シャングリラホテルを展開するクオックグループの会社で、コンドミニアムはゴージャス、高級路線です。

コンド販売、ホテル、賃貸それぞれバランスよく?売上があがっていますが、収益では賃貸の割合が大きいようです。また、ホテル事業はコロナで前年まで赤字だったのが2022年に黒字化しました。

2022年Annual Report

ロビンソンランド(RLI)との合弁、Shang Robinsons Properties, Inc.でBCGでのコンド開発も行っていて、このジョイントベンチャーからの収益も大きいようです。

↓主なプロジェクト

https://www.shangproperties.com/businesses/

参考 

GSR シャン・プロパティーズ

7CZ シャン プロパティーズ

バリュエーション

2022年の年間レポートによると、PERは0.76、BPSは8.43となっています。現在の株価2.71ペソから計算すると、PER 3.5倍、PBR 0.32倍となります。直近配当は0.155ペソで配当利回りは5.7%となります。

2022 17-A (2023/4/18)

この数字だけみるとかなり割安に見えますが、SimplyWallSt評価だと+35.4%オーバーバリューとなっています。

売り上げではまだコロナ前2019年の水準を回復できていません。

(TODO 調査、PERはともかくPBR 0.32の内容、原因は?コンドの売れ残り在庫の積み上がりとかだとよろしくない)

時価総額

時価総額は約130臆ペソで中小型株です。不動産セクターの中では中堅ぐらいの位置、DD(Double Dragon)に次ぐ時価総額です。

資本構成

資本関係ではクオックグループの傘下となります。

大株主はTravel Aim Investments B. Vと、IDEAL SITES & PROPERTIESで、それぞれ3割程度保有しています。両方ともクオックグループの会社です。

POR

Travel Aim Investments B. V. is a wholly-owned subsidiary of Kerry Properties Limited. Kerry Properties Limited is a Bermuda company incorporated in 1996 and listed on the Hong Kong Stock Exchange. It is controlled by the Kuok Group, and was formed to hold the Hong Kong and Mainland China property investments and developments and infrastructure interests of the Kuok Group. In the Philippines, the interests of the Kuok Group are chaired by Mr. Edward Kuok who is also the Chairman and Director of the Issuer.

Ideal Sites and Properties, Inc. (Ideal) is the owner of record of 1,465,144,626 shares. These shares serve as underlying securities to the Philippine Deposit Receipts (PDRs) issued by Ideal. Ideal is a member of the Kuok Group of Companies. The votes for Ideal Sites and Properties, Inc., are to be cast by the said Company’s appointed proxy, who is usually the Chairman of the Issuer’s Annual Shareholders Meeting. The Annual Shareholders Meeting of the Issuer is usually chaired by Mr. Edward Kuok Khoon Loong, and in his absence, by Mr. Alfredo Ramos.

Information Statement 2022 より

また、現在資本関係はないですが、ナショナルブックストアを運営するラモスグループのアルフレッド・ラモス氏(故人)が副会長をつとめていました。

参考 ラモスグループ

クオックグループ

クオック(Kuok)グループは、ロバート・クオック氏が砂糖事業などで一代で築いたマレーシアの有力財閥です。高級ホテルシャングリラを各国で展開しているので有名です(東京にもシャングリラホテルがある、一泊10万円以上)。

莫大な資産を一代で築き上げた実業 家ロバート・クオック氏は、1971年に高級ホテル事業を起こし、ジェー ムズ・ヒルトンの小説に描かれた誰もが信じられないほど長生きする架 空の理想郷にちなんで「シャングリ・ラ」と命名した。

歴史にもまれた89歳実業家、「長生き理想郷」を世界に広げる (2013)

参考 Asean企業地図 クオックグループ(P134) ★

なお、フィリピンには5つのシャングリラホテルがあり、シャングリラホテルを運営しているのはクオックグループのShangri-La Hotels and Resortsです。

https://www.shangri-la.com/group/our-story/

(TODO ホテル事業についてのShangri-La Hotels and ResortsとShang Propertiesの関係がよくわかってない。ボラカイとマクタンのホテルはShangri-La Hotels and Resortsが運営してて、マニラの3つのシャングリラホテル(Makati Shangri-La, Edsa Shangri-La, Shangri-La at the Fort)はShang Propertiesが運営?それともすべてShangri-La Hotels and Resorts運営で、マニラについてはShang Propertiesがオーナーみたいな関係?)

株価推移

株価チャートを見ると、2020年のコロナ急落以降横ばいで、戻ってないです。不動産セクター全体が金利上昇局面では軟調で、戻ってない銘柄が多いです。

https://www.investagrams.com/Stock/PSE:SHNG

まとめ

以上、シャン・プロパティーについて調べてみました。

シャン・プロパティーの億ションはとても買えませんが、SHNG株を買うと富裕層相手にお金をチャリンチャリン儲けている気分になれるかもしれません。

不動産セクターの銘柄は、中堅以下の銘柄はコンド”販売”がほとんどで賃貸(リース、レンタルの家賃収入)は少ない会社が多いですが、SHNGは賃貸も高く、BGCやオルティガスの地価が上昇すると、SHNGの資産価値や収入も上がる(モールや賃貸オフィス家賃も上がる)のではないでしょうか。

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