ROCKについて調べてみました。
事業内容
ロックウェルランド(Rockwell Land Corporation、証券シンボルROCK)はロペスグループの不動産デベロッパーです。
マカティの北にロックウェルセンターという地区がありますが、ロックウェルランドが開発した街です。発電所の跡地に建築した街なので、パワープラントモールなど発電所がらみの名前が残っています。そのうち地下鉄の駅もできるようです。
Wikipedia – Rockwell Center
住宅、オフィス、ショッピングモール、リゾート、ホテルと幅広い物件を手がけていますが、売上では住宅販売の割合が大きいです。賃貸系の割合は26%(11%+15%)とそれほど多くはないようです。
物件の質はけっこういいデベロッパーのようです。
3位…Rockwell Land
https://gentosha-go.com/articles/-/18624
「素材は最高級ではないのですが、開発する街のクオリティが高く、客層がフィリピン国内で最もよいです。マカティのロックウェルセンターに関しては、全てのコンドミニアムがモールによって地下で繋がっているので台風でも問題ありません。こちらのセキュリティメンテナンスはコンドミニアムの中では1、2を争います」
多くのプロジェクトを開発中ですが、有名っぽいものでは、マクタンの高級リゾートのアルーガ、カティプナン(ケソンシティ)に三井不動産と共同開発のジ・アートン、アンヘレスにロックウェルセンター・ネポなどの名前をちょくちょく聞きます。
- https://e-rockwell.com/international-jp/#properties
- 三井不動産 The Arton
- https://www.rockwell-nepo.com/location.html
- ロックウェルランド、アンヘレス市へ進出(2021/06/14)
その他にケソンシティのABS-CBN本社ビルの敷地の再開発の話がたまにニュースになります。特に決まった話はないようですが、もし再開発するとなるとロックウェルの一大プロジェクトとなるでしょう。
- ABS-CBN says Rockwell Land studying ‘redevelopment’ of QC headquarters (2023/3/13)
- Wikipedia – ABS-CBN Broadcasting Center
バリュエーション
2022年の年次レポート(17-A)によると、EPSは0.38、BPSは4.51となっています。現在の株価1.39ペソで計算すると、PERは3.6倍、PBRは0.3倍となっています。配当は昨年の0.0537ペソで計算すると配当利回りは3.9%となります。
Debt-to-Equity Ratioは0.91で借り入れは比較的多めのようです。
時価総額
時価総額は約84億ペソと中小型株です。不動産セクターではCLIやGERIと同じぐらいの時価総額です。
資本構成
ロックウェルはロペスグループの不動産会社です、親会社のFPH(First Philippine Holdings)が86%の株を保有しています。なおFPHもPSE上場しています。
参考
- [FPH]ファースト・フィリピン・ホールディングス
- ASEAN企業地図 ロペスグループ
なお、ロックウェルランドとは直接関係ないですが、ロペスグループの不動産会社ではFirst Philippine Industrial Park(非上場、FPH子会社)という工業団地の運営会社もあります。ここは日本の住友商事との合弁で、日本企業も多く入居しています。
URL https://www.fphc.com/our-businesses/property
株価推移
株価は2020年にコロナで急落した後、軟調なままです。
まとめ
以上、ロックウェルについて調べてみました。
ロペスグループ、不動産というダブル株価が冴えない属性を持っていますが、マカティの北の一等地がお膝元で、そのうちABS-CBN跡地開発などが決定すれば盛り上げる可能性もあるようなないような気がしています。
その他参考
フィリペディア – ロックウェル・ランド | Rockwell Land
ロックウェルのプロジェクト一覧↓
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