不動産セクターの銘柄をざっと調べてみました。主要銘柄(時価総額の大きいトップ数社)は以前調べた(不動産セクター)ので、今回は時価総額小さめの中堅以降の銘柄についても調べてみました。以下の表のHOUSE以降。
事業概要や主要物件のリストアップなどに、今はやりのChatGPT4も使ってみました。どうも正誤が怪しい(特に知名度のない会社情報=ネットでも情報が少ない=適当回答)気もしますが、実験的に少し使ってみました。
- 中堅不動産会社一覧(時価総額300億~100億ペソ)
- HOUSE (8990 Holdings, Inc.) 住宅
- SLI (Sta. Lucia Land, Inc.) 住宅
- STR (Vistamalls, Inc.) ショッピングモール、BPO
- DMW (D.M. Wenceslao & Associates, Incorporated) マニラベイ、賃貸5割
- VLL (Vista Land & Lifescapes, Inc.)
- ALLHC (AyalaLand Logistics Holdings Corp.) アヤラ系物流
- FLI (Filinvest Land, Inc.)
- DD (DoubleDragon Properties Corp.)
- SHNG (Shang Properties, Inc.) 高級物件、ホテル、外資系(クオックグループ)
- GERI (Global-Estate Resorts, Inc.) リゾート、メガワールド傘下
- CLI (Cebu Landmasters, Inc.) セブ地盤
- ROCK (Rockwell Land Corporation)
- 不動産会社一覧(時価総額~70億ペソ)
- SUN (Suntrust Resort Holdings, Inc.) カジノリゾート、AGI
- PRMX (Primex Corporation) ?
- ALHI (Anchor Land Holdings, Inc.) 住宅中心、中国系
- INFRA (Philippine Infradev Holdings, Inc.) 中国系、マカティ地下鉄
- CPG (Century Properties Group, Inc.) 高級コンド、トランプタワー
- CDC (Cityland Development Corporation) LAND (City & Land Developers, Incorporated) 庶民コンド
- ELI (Empire East Land Holdings, Inc.) 庶民コンド、メガワールド傘下
- ALCO (Arthaland Corporation) センチュリーパシフィック
- MRC (MRC Allied, Inc.) メンローキャピタル、再エネ
- RLT (Philippine Realty and Holdings Corporation)
- BRN (A Brown Company, Inc.) ミンダナオ地盤
- ARA (Araneta Properties, Inc.) アラネタ
- TFC (PTFC Redevelopment Corporation) 倉庫
- KEP (Keppel Philippines Properties, Inc.)
- CEI (Crown Equities, Inc.)
- EVER (Ever-Gotesco Resources and Holdings, Inc.) 元テウ銘柄
- APVI (Altus Property Ventures, Inc.) イロコスノルテ
- PHES (Philippine Estates Corporation) ウェレックスグループ
- SOC (SOCResources, Inc.) 時価総額4億
- OM (Omico Corporation) 時価総額3臆
- 追記:SMEボードの不動産会社
- その他
中堅不動産会社一覧(時価総額300億~100億ペソ)
HOUSE (8990 Holdings, Inc.) 住宅
会社Webサイト https://www.8990holdings.com/
HOUSEは”DECA”ブランドの大衆向けの戸建て住宅(戸建て、タウンハウスなど)を建築、販売しています。
低価格戸建てのイメージが強いですが、コンドミニアムも販売しており2021年度の利益はコンドミニアムが半分ほどです。
創業者はLuis N. Yu, Jr.氏(現在、会長は退き取締役&名誉会長)、Forbesフィリピン長者番付2022年版で28位です。
あと、8990という社名の由来を調べてみましたが、見つかりませんでした(TODO)。
Forbes – Luis Yu Jr.
SLI (Sta. Lucia Land, Inc.) 住宅
会社Webサイト https://stalucialand.com.ph/
フィリピンおススメ不動産ディベロッパー10選みたいな日本語のサイトには出てこないし、私はなじみはないのですが、フィリピン全土で開発実績があり、知名度のある総合不動産ディベロッパーのようです。
売上ではHorizontal(低層住宅)の販売が大きい(71%)です。賃貸も5%あります。
不動産開発の他に、ダバオ、ヌエヴァシーア、カビテにゴルフ場も保有しており、マクタンに絶景ホテル&コンドを立ててます。
St Lucia Mallというショッピングモールも運営しています。
Wikipeida – Sta. Lucia Mall
あと、ちょくちょく共同プロジェクトで名前を見かけます。アラネタプロパティー(ARA)やフィリピンレーシングクラブ(PRC)などで名前を見かけました。
STR (Vistamalls, Inc.) ショッピングモール、BPO
Webサイト http://www.starmalls.com.ph
STRはビリヤールグループの不動産会社で、ショッピングモールの運営(賃貸)およびBPO向けオフィス賃貸を行っています。
以前の社名はStarmallで、銘柄シンボルSTRもその名残です。Starmallを買収してVistamallに衣替えしていってるのだと思いますが、Starmallブランドの店舗もまだ残っています。
モールはアラバン、サンタローザなどマニラ郊外南側の地域の店舗が多いイメージです。
ビジネスでショッピングモールとBPO部門があるなら、セグメント情報ぐらい欲しいですが、そういう情報の開示はないようです。
資本構成は以下のようになっています。
ビリヤールグループで9割株を保有している他にLand and Houses Public Company(タイの不動産系投資会社?)が9.59%保有していて、市場に流通している株は実質0.5%ほどしかない感じです。
株と不動産交換?(property-share swap)で、VREITに資産を移動していっています。VREITはDDMPRと並んで不人気REIT(NAVxが低く、分配金利回りが高い)のようですが、物件の質がちょっと微妙なのでしょうか?(TODO REITも少し調べよう)
参考 ビリヤールグループ
DMW (D.M. Wenceslao & Associates, Incorporated) マニラベイ、賃貸5割
会社Webサイト https://www.dmwai.com/
DMWは不動産デベロッパー&建設会社です。有名なプロジェクトでは、マニラベイの埋め立て地Aseana Cityの不動産開発を行っています。
Wikipedia – Asena City
ここは住宅やビルだけでなく、橋や港などのインフラの建築の仕事も行っているようです。
なお、中堅以降の不動産会社は、賃貸よりも販売がメインというところがほとんどですが、DMWは賃貸の利益が半分を占めています(オフィス空室率2020年93%→現在51%でとても不景気、土地の賃貸が多い?)。上場は2018年6月と結構最近。
借入は少なく(Debt Ratio 0.08)、財務は盤石のようです。
VLL (Vista Land & Lifescapes, Inc.)
→記事 不動産セクター#VLL
不動産セクターの株は2020年コロナショック~2022利上げなど外部要因もあり軟調な株が多いですが、VLLはその中でもかなり下げています。ビリヤールグループ全体が2022年は弱かったのもあります(理由はよく知らない)。
ALLHC (AyalaLand Logistics Holdings Corp.) アヤラ系物流
Webサイト https://www.ayalalandlogistics.com
ALLHCはアヤラグループの物流系不動産会社です。
物流倉庫は確実に需要が伸びそう、かつアヤラグループとあって2022年は相当買われて、そこからかなり半値以上下げました。
FLI (Filinvest Land, Inc.)
→記事 不動産セクター#FLI
アラバンで強いですが、フィリピン全土に展開しています。
販売と賃貸の売上比率は2:1ぐらい。
税引前利益は2021年より増えているのに税引後利益が減っているのは、前年はCREATE law?(特別減税?税の先送り?)がらみらしいです
DD (DoubleDragon Properties Corp.)
→記事 不動産銘柄#ダブルドラゴン
ダブルドラゴンについては借入でレバレッジ多くかけて積極経営、というイメージがあったのですが、DEレシオを見ると0.69と他の不動産銘柄に比べてそれほど借金多くもないようです。
SHNG (Shang Properties, Inc.) 高級物件、ホテル、外資系(クオックグループ)
Webサイト https://www.shangproperties.com/
シャンプロパティーズは、シャングリラホテルで有名なマレーシアのクオックグループの不動産デベロッパーです。高級コンドや複合施設の建設、運営を行っています。
GERI (Global-Estate Resorts, Inc.) リゾート、メガワールド傘下
Webサイト https://geri.com.ph/
GERIも不動産デベロッパーですが、都市部のオフィスではなく、リゾート地のホテルやコンドミニアムなどの建設を行っています。
Global-Estate Resorts, Inc(GERI)は、フィリピンで主に観光地としてのリゾート開発事業を行っている企業です。GERIは、フィリピンの大手不動産企業であるメガワールド・コーポレーションの子会社で、タウンシップ開発や商業施設、ホテルやコンドミニアムなど、一連の統合型観光施設を展開しています。
GERIのプロジェクトには、Boracay Newcoast、Twin Lakes、Southwoods City、Sta. Barbara Heights、Alabang West、Eastland Heights、ハンモニック・ビレッジなどが含まれています。これらのプロジェクトは、国内外の観光客を引き付けるための高品質なサービスや施設を提供しており、フィリピンの観光産業の発展に貢献しています。
by ChatGPT4
セグメントでは、賃貸収入やホテル運営もありますが、不動産販売の収入が大部分になっています。
アライアンスグローバルグループの会社です。上場会社のメガワールド(MEG)が82%の株を保有しています。会長兼CEOはアンドリュー・タン氏です。
参考 AGIグループ
CLI (Cebu Landmasters, Inc.) セブ地盤
→記事 [CLI] PER安い
Cebu Landmasters (ティッカー CLI) はセブに拠点を置く不動産デベロッパーです。
セブを中心としたビサヤ、ミンダナオで住宅、オフィスなどの開発、販売、リースを行っています。社名を直訳するとセブの大家さん。2003年設立、2017年上場。
創業者でCEOの ホセ・ソベラノ(Jose R. Soberano III) 氏はアヤラ出身で、20年以上働いた経験をもとに独立してCLIを立ち上げました。セブのITパークは、アヤラ時代に関わった仕事らしいです。
株価指標、財務指標を見ると、EPS 0.92、PER 2.83でかなり割安に見えます。一方、DEレシオ1.9など、他の不動産デベロッパーに比べても借り入れは高い水準で、積極的な経営をしているようです。
セグメントでは、賃貸やホテル運営も少しずつ増やしていますが、現在はとんどが不動産販売の収益となっています。
時価総額だと90億ペソ程度の中小型株ですが、よくニュースでも見る、大きさのわりに知名度の高い会社なイメージがあります。
ROCK (Rockwell Land Corporation)
ROCKはロペスグループの不動産デベロッパーです。マカティの北にロックウェルセンターという街がありますが、ロックウェルが開発した地域です。
不動産会社一覧(時価総額~70億ペソ)
SUN (Suntrust Resort Holdings, Inc.) カジノリゾート、AGI
Webサイト http://www.suntrusthomedev.com
会社Webサイトにこれまでの経緯がいろいろ書かれていますが、私にはよくわかりません。もともとはAGIグループの住宅デベロッパー?で名前もSuntrust Home Developersでしたが、現在は50%の株をFortune Noble(香港サンシティグループの子会社)が保有するリゾートデベロッパーになっているようです。
パラニャケの Westside City Resorts Worldを開発しており、2024年に開業予定らしいです。
フィリピン・マニラで新カジノ「サントラスト・カジノ・ホテル」が2024年に開業へ
ADB – サンシティ・グループ
業績の数値的にはここ数年ずっと赤字で、パラニャケのカジノ開業以降どうなるでしょうか。
PRMX (Primex Corporation) ?
Webサイト https://primex.ph/ (TODO Webサイト不具合につき後日調査)
業績の数字自体はあまりパッとしないようですが、最近爆上げしてます。材料不明。
不動産の賃貸収入の割合がそこそこあります(2022年度は売上では30%ぐらい)。3年に1度くらい建築したコンドをガツーンと打って大幅利益、その他の年は利益は水面すれすれだが賃貸収入で一応黒字といった感じの業績?
PERは毎年ぶれてますが、PBRが他の不動産株に比べて明らかに高く、とても買われている株のようです。
ALHI (Anchor Land Holdings, Inc.) 住宅中心、中国系
Webサイト http://www.anchorland.com.ph
住宅中心に幅広い物件を手掛けているようです(オフィス、リゾート、物流なども?)。中国人向け販売に強みがあるらしいです。有名なプロジェクトには以下のようなものがあるそうです(AIに聞いただけ、正誤不明)。
Anchor Land Holdingsが手がけた代表的な物件は以下のようなものがあります。
by ChatGPT4
・Admiral Baysuites: マニラ湾沿いにある高級コンドミニアムで、42階建てのタワーからなり、ホテルのようなサービスを提供しています。
・The SkySuites Tower: ケソン・シティに位置する高級住宅および商業施設で、スカイラウンジや屋上庭園、フィットネスセンターなどの設備があります。
・One Soler Tower: ビニョンにある高級オフィスビルで、商業施設や企業オフィスに適したモダンな建物です。
・Anchor Grandsuites: マニラの文化的ランドマークであるChinatownに位置する高級コンドミニアムで、62階建てのタワーには、豪華なアメニティが揃っています。
・Monarch Parksuites: アセアナシティにある高級コンドミニアムで、4つのタワーからなる施設には、広々とした住宅ユニットやレジャー設備が提供されています。
会社Webサイトのプロジェクトのページにもいろいろ書いてます。アドミラルホテルの運営もここ(2009年にロペスーアラネタファミリーから買収)。
Wikipedia – Admiral Hotel (Manila)
不動産販売だけでなく、賃貸の利益の2割ほどあります(2022年度)。
日本人向けの不動産紹介業者は利用していないようで、日本語情報はほとんど見当たりませんでした。
SimplyWallST評価では83%割安、PSEEquipではファンダ4、バリュエーション6点でした。
dotproperty Tag : Anchor Land
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INFRA (Philippine Infradev Holdings, Inc.) 中国系、マカティ地下鉄
Webサイト https://www.infra.com.ph/
INFRAはインフラ開発会社です。現在注力している主要プロジェクトはマカティの地下鉄です。現在マニラでは日本資本のMetro Manila Subwayと中国資本のMakati City Subwayが建設中ですが、Makati City Subwayの建設はこの会社が行っています。
参考 マニラ首都圏で進む2つの地下鉄整備プロジェクトを解説!(2019/9/5)
マカティにAone Towerというマリーナサンズ的外観のコンドを建設中です。
Facebook Aone Tower Makati City Subway
中国資本の会社で、会長のRen Jinhua氏が中国人でDirectorにも中国人が入ってます。
株はAggregate Business Group(何者? TODO)が75%保有しています。
CEOは農業ビジネスで有名なアントニオ・ティウ(Antonio Tiu)氏です(でした)。
ティウ氏がマカティの地下鉄プロジェクトを率いてきましたが、インフラプロジェクトからは身を引いて農業ビジネス(ANIやGREEN?)に注力するというニュースが最近ありました。
Antonio Tiu eyes corn plantation after stepping down from Makati subway builder (2023/2/23)
参考 ティウグループ
PERとPBRが明らかに異常値なので後で調査してみたいと思います(TODO PER異常値は特益でよくある話だけどPBRは何がどうして?)
CPG (Century Properties Group, Inc.) 高級コンド、トランプタワー
Webサイト https://www.century-properties.com/
有名な不動産デベロッパーの一つらしいです。
フィリピンの不動産デベロッパー・センチュリープロパティーズとは?
GSR センチュリー プロパティーズ / Century Properties トランプタワー / Trump Tower
マカティのGramercyとTrump Towerというコンドミニアムは、フィリピンで最も高いビルディングの一つ(3位と4位 Wikipedia – List of tallest structures in the Philippines)とのこと。Trump Towerはトランプ元アメリカ大統領のフランチャイズ?コンドでアジアではマニラだけらしいです。
売上のうち賃貸の割合が現在10%ほどあります。
総資産が350億ペソ(うち在庫が160億ペソ、売掛金が90億ペソ)あり、PBRは0.18とけっこうな値になっています(が、不動産セクターにこういう超低PBR株いくつもある)。
不動産以外のビジネスで、Centuria Medical Makatiという病院?を運営しています。
CDC (Cityland Development Corporation) LAND (City & Land Developers, Incorporated) 庶民コンド
CDCとLANDは同じCitylandグループの不動産デベロッパーで、中低所得者向けのコンドミニアムを建築、販売しています。
ELI (Empire East Land Holdings, Inc.) 庶民コンド、メガワールド傘下
Webサイト http://www.eelhi.com.ph
ELIはメガワールド(MEG)の中低所得者向けの住宅部門が独立した会社です。ELIの81%の株を保有する大株主は現在もメガワールドです。
賃貸はごくわずかでほぼ販売による売り上げです。
4/30時点で、既に2023年のQ1を開示している(4/28開示)、仕事の早い会社のようです(中堅以下の不動産会社は2022年の年間決算さえまだ提出できていないところも多い中で)。
ALCO (Arthaland Corporation) センチュリーパシフィック
Webサイト http://www.arthaland.com
アーサランドはセンチュリーパシフィックグループ(ツナ缶のCNPFが旗艦会社)傘下の不動産ディベロッパーです。
プロジェクト実績では、BCGのArya Residences、Arthaland Century Pacific Tower(wikipeida)、セブのCebu Exchangeなどの物件が有名らしいです。NAIA近くのTaguigで建設中のオフィスビル、Savya Financial Centerは三菱地所との共同プロジェクトです(参考)。
プロジェクト一覧↓
大株主は、CPG Holdingsが40%、AO Capital Holdingsが26%を保有しています。
CPG(Century Pacific Group)がセンチュリーパシフィック系で、2021年にアーサランドに資本参加したようです。
Po family acquires 33.85% stake in ArthaLand (2021/8/29)
借入がやや多めで、積極的な開発を行っている感じです。
MRC (MRC Allied, Inc.) メンローキャピタル、再エネ
Webサイト https://www.mrcallied.com/
MRCは不動産デベロッパーですが、再生可能エネルギー銘柄として有名なようです。
MRC Allied, Inc.は、フィリピンの企業で、エネルギーおよび不動産セクターに焦点を当てています。1990年に設立され、当初は不動産開発業界で活動していました。しかし、企業はその後戦略を変更し、持続可能なエネルギー産業に焦点を当てるようになりました。
by ChatGPT4
不動産プロジェクトでは、セブのNew Cebu Township Oneや、レイテのAmihan Woodlands Townshipなどのプロジェクトがあります。(会社Webサイト property-development)
子会社一覧図。不動産、鉱山、再エネの部門で子会社が分かれています。鉱山の利権も持っているようです。
この規模の会社のわりにWikipediaが(再エネプロジェクトについて?)けっこう詳しく書いてるっぽいです。あと、フィリピンで最初の不動産セクターの上場会社と書いてました(本当?1995年上場ですが)。
Wikipedia – MRC Allied
大株主は51.5%を保有するメンローキャピタルです。メンローキャピタルは投資会社でPTTにも出資しているらしいです。ルシオタンJrも出資(ASEAN企業地図より)
RLT (Philippine Realty and Holdings Corporation)
Webサイト http://www.philrealty.com.ph
RLTは不動産デベロッパーで住宅やオフィスビルを開発、販売しています。オルティガスのPhilippine Stock Exchange Centre(Tektite Towers)が主要物件の一つ。
賃貸も少しあり。利益の過半数がOther Incomeなのですが、それはいったい何なのかよく理解できていません(主に投資不動産の再評価?それとも主要物件のTektite Towers含む投資用不動産に分類した不動産からの実際の家賃収入も含む?実際売買した実現益?)。
あと保有株で、次のBRNの株を3600万株(2900万ペソ相当)保有してるようです。
BRN (A Brown Company, Inc.) ミンダナオ地盤
Webサイト https://www.abrown.ph
BRNはカガヤンデオロなどミンダナオ地盤の不動産デベロッパーです。賃貸も売り上げの半分ほどあります。
不動産の他に発電事業、パルム油のバイオマス発電、放射線?を使った殺菌施設などのビジネスにも手を出していますが、売上や利益はほぼ不動産事業で上げています。
放射線殺菌技術はロシアからの技術で、原子力発電所をフィリピンでも作ろう!みたいなニュースのときにたまにBRNが思い出されることがあるようなないような。小型?原子力発電所をラゾングループとアメリカで作るみたいなニュースも最近ありました。
A Brown, Rusatom of Russia explore nuclear solutions (2017/7)
ARA (Araneta Properties, Inc.) アラネタ
Webサイト http://www.aranetaproperties.com
ARAはアラネタグループの不動産デベロッパーです。SLI(Sta. Lucia Land)?と共同で、ブラカンのColinas Verdesという住宅地を開発、運営しています。最近の業績はイマイチ、というか赤字のようです。
アラネタグループ自体は他の会社で不動産開発を行っており、この会社は過去のプロジェクトのメンテナンス用なのでしょうか?
参考 アラネタグループ
TFC (PTFC Redevelopment Corporation) 倉庫
Webサイト https://www.ptfc-brc.com/
TFCは倉庫の賃貸を行っています。元々はタバコの会社でPhilippine Tobacco Flue-Curing and Redrying Corporationという社名でした。会計年度は9月スタート。
無借金?のようです(Debt Ratioが0.11と書いているので違うかも)。
KEP (Keppel Philippines Properties, Inc.)
Webサイト https://www.keppelland.com.ph/
シンガポールのケッペルコーポレーションの子会社の不動産会社ケッペルランドの子会社です。
2023年3月から1か月で株価が3倍になっています。
2月に社長交代がありましたが、何が材料なのか?(TODO)
KPH(Keppel Philippines Holdings, Inc. Webサイト http://www.keppelph.com )もグループ会社だと思います(TODO 調査)
CEI (Crown Equities, Inc.)
Webサイト http://www.crownequitiesinc.com
CEIは不動産会社で、Palma Real Estates、Cypass Towersなどの物件を手掛けているようです。他に、FortMEDという医療サービスのビジネスも行っています(前年比で伸びてますが利益の割合はまだ小さいようです)。
ここも無借金?か微借金
EVER (Ever-Gotesco Resources and Holdings, Inc.) 元テウ銘柄
Webサイト(たぶん) http://www.evermalls.com.ph/
元々はショッピングモールやスーパーマーケットを運営、また鉱山を保有していましたが、それらのビジネスは停止し新たなビジネスを探してました(2018年以降売上ゼロ)。
アントニオ・テウ氏の元で2021年にAgriwave Organic Inc.と3-J Development Corporationという会社を買収し、農業とeco-agri tourism(?)のビジネスに乗り出しました。
ところが、テウ氏は2023年に辞任したようで、今後の行方は?
PSE Equipだとファンダメンタル10点ですが、どうなんでしょう・・・
Tiu steps down as president, CEO of Ever-Gotesco (2023/2/17)
参考 ティウグループ
APVI (Altus Property Ventures, Inc.) イロコスノルテ
APVIはルソン島北端のイロコスノルテでロビンソンモールの北ウィングを運営しています。2020年6月上場にSME市場に”by way of introduction”方法で上場し、上場初日に一時240ペソ(基準価格から2276%上昇)
PHES (Philippine Estates Corporation) ウェレックスグループ
Webサイト http://www.phes.com.ph
PHESはウェレックス(ガチャリアン)グループの不動産デベロッパーです。SimplyWallStでチェックすると財務状況は5点でよいです。
参考 ウェレックスグループ
SOC (SOCResources, Inc.) 時価総額4億
Webサイト http://socres.com.ph/
元々は South China Resources, Incという社名の石油ガス採掘の会社で、SOCという証券シンボルも元社名から来てます。2003年にビジネス目的を持ち株会社に変更、2014年に現在の社名に変更しました。
子会社のSOC Landで不動産事業を行っています。Webサイトを見るとアラバンやラグーナで住宅を建築、販売しているようです。
SimplyWallStをチェックすると財務状況は5点でよいです(無借金?でもDebt Ratioは0.19)。不動産セクターでOMに続いて時価総額の小さな会社です。
追記:調べてみました → 記事: [SOC] SOCリソーシス
OM (Omico Corporation) 時価総額3臆
Webサイト https://omico.com.ph/
不動産セクターで一番時価総額の小さい会社です。
元々もビジネスの鉱山を閉鎖後、他のデベロッパーと共同でサンタローザやタガイタイに住宅建設を行っている。業績はさえず、赤字続き。
追記:SMEボードの不動産会社
Propertyセクターの他に、Small, Medium & Emerging Boardセクターにも不動産会社がいくつかありました。
- HTI (Haus Talk, Inc.)
- LPC (LFM Properties Corporation)
- IDC (Italpinas Development Corporation)
- KPPI (Kepwealth Property Phils., Inc.)
参考 SMEボード
その他
以上、PSE上場不動産セクターの中堅以降の銘柄について、とりあえずざっくり調べてみました。PSE上場約270社の中で全く知らない謎の株が大分減ってきた気がします。PRIM、KEPなど小型不動産株が最近爆上げしてる理由を調べられていませんが、元気があったらまた調べてみたいと思います。
その他、直接PSE上場していないですが、フィリピンで有名っぽい不動産デベロッパーには以下があります。
- Federal Land GTキャピタルグループ
- SMDC SM系
- Ortigas Land オルティガス財閥。SMとアヤラが資本参加
- DMCIホームズ DMCの子会社
- CDC HOLDINGS
- GFL Metro Communities
- Grand Land ガイサノ系?
- Taft Properties ガイサノ系 Viscal Developement子会社図
参考
GSR フィリピン不動産「デベロッパー」最新格付け ベスト10 (2018/11/29)
BIZLAB 【最新版!】フィリピンの主要不動産デベロッパー15選〜建設・インフラ・環境業界〜 (2020/3/30)
フィリペディア フィリピン不動産開発業者【デベロッパー】一覧
Foreland 【フィリピン不動産】弊社厳選デベロッパーガイド
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