その他金融セクター

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PSEセクター分類でFinancials、サブセクターOther Financial Institutionsの銘柄について調べてみました。

銘柄一覧

以下はPSE上場のその他金融セクターの銘柄一覧です。セクターが異なりますが、金融関連っぽいCTS、MFIN、FMETFも追加しました。(一部SLFなどの表示がバグってますが、だいだいの時価総額感はこんなものです)

その他金融セクターの銘柄一覧(2023/6末時点)

MFC (Manulife Financial Corporation) / SLF (Sun Life Financial Inc.) カナダの保険会社

マニュライフもサンライフもカナダの生命保険会社で、PSEの他に、トロント証券市場(カナダ)、ニューヨーク証券市場などに重複上場しています。

時価総額ではSMプライムより大きいですが、PSE上場銘柄の時価総額順位、といった場合にはたいていこの2銘柄は無視されます。

参考 マニュライフとサンライフ

COL (COL Financial Group, Inc.) 証券会社

COLファイナンシャルはフィリピン最大の証券会社です。口座数でトップ、売買代金シェアでトップ級です(預かり資産は?)。日本の大和証券が15%出資しています。

口座数は毎年増えているのですが、市場が閑散で売買代金が増えないためか、売上は伸びていません。

私がフィリピン株をはじめて一番最初に買った株の一つでしたが、現在は手放して様子見です。

参考 [COL] 未だ証券口座普及率1.3%

PSE (The Philippine Stock Exchange, Inc.) 証券取引所

フィリピン証券取引所自体も上場していて株を購入することができます。

配当もそれなりに出していて、フィリピンの株式市場の成長に賭けるなら、COLよりPSEの方がよさそうな気もします。

上場会社数の増加、空売りの解禁などを進めて市場規模拡大を後押しして欲しいところです。

V (Vantage Equities, Inc.) 投資、投資信託

バンテージ・エクイティーは株、社債、国債などに投資を行っています。また、子会社で送金業務やPhilequityブランドの投資信託の販売や運用(?)を行っています。

時価総額3.4Bの小型株ですが、負債はほぼゼロで、現金同等物が4.6B、証券投資資産が6Bあります(証券投資資産の内訳は社債0.9B、投信0.9B、国債3.3B、株0.9B)。

かなり割安(資産の1/3の価格で分散投資できる感)な気もしますが、株価は2016年から右肩さがりで配当もなしです。

もう少し調べてみました→参考 [V] バンテージ・エクイティズ

BKR (Bright Kindle Resources & Investments Inc.) 投資?ロムアルデス

ブライトキンドルリソースは、もともとRCBの子会社でクレジットカード事業を行っていました(現在はカード事業は行っていない)が、2013年にRYM Business Managementが買収し持ち株会社として持株会社として各種投資事業?を行っています。

MARC (Marcventures Holdings, Inc.)の19.9%の株を保有しています。

PRIM Definitive Information Statement 2021

参考 ロムアルデスグループ#BKR

Broker手口情報とかには出てこない会社ということかな?

the Company will now be engaged in the purchase, exchange, assignment, and hold investments and all properties, including, but not limited to, bonds, debentures, promissory notes, shares of stock, or other securities without however engaging in the business of an investment company under the Investment Company Act or a finance company or a broker or dealer in securities.

https://www.brightkindle.com/

NRCP (National Reinsurance Corporation of the Philippines) 再保険

ナショナル・リインシュアランスは保険会社に再保険を提供しています。

業績や株価はヨコヨコかやや右肩下がりです。

ここも無配です(2014年以降)。

FERRO (Ferronoux Holdings, Inc.) コシクエン(メガワイド共同創業者)

元々はサラリーマン向け無担保金融を行っていましたが、現在は貸出事業はやめて、事業再編中のようです。

2018年にマイケル・コシクエン(Michael Cosiquien)氏がここを買収して、現在会長兼CEO兼大株主(ISOC Holdings, Incはコシクエン氏が保有する会社)になっています。

コシクエン氏は新興建設会社メガワイドの共同創業者でしたが、独立してたしか冷凍物流の事業に集中するとかニュースで見た気がしたのですが、この会社がコシクエン氏の裏口上場用の会社だったんですね。事業再編中の会社にして株価が高値水準(PBR5.5倍)のとこにあるのは、コシクエン氏期待なのでしょう。

Forbs – Michael Cosiquien

MarketScreener – Michael C. Cosiquien

参考 [MWIDE]メガワイド 超配当

FAF (First Abacus Financial Holdings Corporation) 証券、投資

ファーストアバカスは金融会社です。証券会社、投資銀行、不動産ビジネスなどを行っています。

会長、CEOはパウリノ・ソー(Paulino S. Soo)氏。浮動株比率81.6%と高め。業績は毎年赤字で思わしくないようです。(でもEPSマイナスなのにBPS増えてる?)

証券子会社はAbacus Securities、エイリアスはABACUS

I (I-Remit, Inc.) 国際送金

Iレミットは国際送金会社です。カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、日本などに子会社を持ちます。

業績は2020年以降赤字になっています。コロナの影響でOFWが多数帰国したから?

MED (MEDCO Holdings, Inc.) 休眠、Bonham Strand Investments(?)

メドコは元々採掘会社でしたが、現在は売上ゼロの箱会社です。

2018年に Bonham Strand Investments が69.67%の株を取得。

FFI (Filipino Fund, Inc.) 休眠、ガイサノファミリー

フィリピノファンドは元々クローズドエンド型の投資会社でしたが、現在は売上ゼロの箱会社です。

2003年(古!)にガイサノファミリーのVicsal Development Corporationが70.42%の株を取得し大株主になってますが、その後裏口上場に使われることもなく20年が経過したようです・・・

参考 [MRSGI] メトロリテール

CTS (CTS Global Equity Group, Inc.) 証券会社

CTSグローバルは証券会社です。

セクター分類は、その他金融ではなくSME(Small, Medium & Emerging Board)ですが、ついでにここに入れておきます。2022年4月13日上場です。

以前の社名はCitisecuritiesで、証券会社エイリアスはCITISECとなっています。

自己売買部門(proprietary trading)では、フィリピンの他にアメリカ、中国、香港、日本市場でもトレーディングを行っています。

会長(Edward K. Lee)、副会長(Alexander C. Yu)は、COLでも同様に会長、副会長をつとめています。またCTS、COLの大株主でもあります。

https://www.ctsglobalgroup.com/whoweare → Our Conglomerate Map Structure

MFIN (Makati Finance Corporation) 金貸し

マカテイ・ファイナンスは医療従事者、中小企業、オートバイ向けなどをメインに融資事業を行っています。

セクター分類は、その他金融ではなくSME(Small, Medium & Emerging Board)です。

株価は長年閑散ヨコヨコ。PERで見るとかなり割高にも見えます。毎年現金配当の他に株券配当を行っているようです。

FMETF (First Metro Philippine Equity Exchange Traded Fund, Inc.) ETF

ファーストメトロフィリピンETFは、PSEインデックスに連動するETFです。

現在PSEに上場している唯一のETFのようです。信託報酬は年0.5%。(なお比較で、日本だと、日経平均ETFが0.12%、トピックスETFが0.06%程度)

ファースト・メトロ・インベストメントコーポレーション(非上場、MBTの子会社)の子会社という扱いになっているようです。

総資産(ETF発行口数)のチャートみたいなのを少し探しましたが、すぐに見つからなかったのであきらめました。

以上、その他金融セクター+金融関連銘柄について調べてみました。

アイキャッチ画像はナニワ金融道10巻より(商品先物取引で破産した教頭)

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