ホテル&レジャーセクター

なじみのない銘柄がいくつかあるホテル&レジャーセクターの銘柄について調べてみました。

銘柄一覧

PSEセクター分類で、ホテル&レジャーセクター(Services / Hotel & Leisure)の銘柄は以下のものあります。

ホテル&レジャーセクター銘柄一覧(2023/7末時点) 時価総額は億ペソ(0.1B)単位

ざっと調べてみました。

DWC (Discovery World Corporation) リゾートホテル

ディスカバリー・ワールドは、ボラカイやパラワンでホテル、リゾート事業を行っています。

ビジネスアドレスをボラカイに置いてます。

参考 フィリピン株 本社マップ

2022年はコロナ開けて売上急増なのですが、依然赤字状態です。借り入れが多く利払いが重いようです。

土地や建物の資産が大きく、PBRは0.2となっています。資産の7割は土地のようです。

2020→2021年で資産が猛烈に増えてますが、一因は資産評価方法をコストモデルからフェアバリューモデルに変更したためのようです(探せてませんが、他にも何か大きな買い物をしたとかあるかも)。

会長のジョン・ティウ(John Tiu)氏は、以前はIレミットも経営していましたが辞めて、DWCに注力しているらしいです。大株主のJTKC Equities, Incがティウファミリーの持ち株会社で、DWC、I、COALの株を保有しています。

John Tiu resigns from I-Remit to focus on family’s luxury resort business (2021/10/25)

WPI (Waterfront Philippines, Incorporated) カジノホテル、ウェレックス

ウォーターフロントは、セブ(とマクタン)、マニラ、ダバオでカジノホテルを運営しています。セブでは最大級のカジノホテルです。Manila Pavilion Hotelを運営するACEは子会社です。ウォレックスグループの会社です。

参考 ウェレックスグループ(ガチャリアングループ)

時価総額1.1Bに対して純資産が11B(資産21B – 負債10B)あり、PBR0.1となっています。資産の中で土地と建物が5Bぐらいずつの評価額になっています。

黒字ですが、会計上の利益には資産評価益増も含まれており、あまり利益が出ていないイメージ?配当はゼロ。

マニラ湾のHorizon Manilaという埋め立て地に2.1Bの大型投資を行っています。

Wikipedia – Horizon Manila

BHI (Boulevard Holdings, Inc.) リゾートホテル

ブールバール・ホールディングスは、ボラカイやプエルトガレラでリゾートホテルを運営しています。2022年は黒字転換して大きな利益が出ていますが、土地売却益で、コロナ開けても本業は依然赤字のようです。土地売却益でキャッシュが手に入り財務状態はかなりよくなっています。

Boulevardはフランス語で大通りを意味する言葉です。

最近(2023/7)、複数のインサイダーが株を購入しています。

開示資料遅れなどで売買停止常連銘柄のようです。

X(Twitter) – MerkadoBarkada & $BHI

ACE (Acesite (Phils.) Hotel Corporation) カジノホテル、ウェレックス

エースサイト・ホテル・コーポレーションは、マニラのリサール公園の南にあるウォーターフロントマニラホテル(Waterfront Manila Hotel and Casino、旧 Manila Pavilion Hotel)というカジノホテルを運営しています。ウォータフロント(WPI)が株券の55%を持つ親会社です。

ホテルは2018年に火災を起こし、2019年から営業停止しています。ホテルは改装中で、当初2020年完成予定だったのがコロナの影響などで遅れて、2024年開業を予定しています。

Manila casino hotel phase 1 revamp ready Nov: Waterfront (2023/5/4)

ウェレックスグループ#ACE

ACEのPERが低い理由を調べてみた

GPH (Grand Plaza Hotel Corporation) ヘリテイジ・ホテル

グランド・プラザ・ホテルは、パサイのヘリテイジ・ホテルを運営しています。ヘリテイジ・ホテル泊ったことあります、ここ上場してたんですね。

2022年はコロナ開けたのに2021年比で大幅減益なのなぜだろう?と調べてみたのですが、2022年1月に終了した検疫業務のため、ということです(アパホテルみたいな隔離ホテルだったのかな?)。

Grand Plaza Hotel suffers heavy losses as quarantine business ceases (2023/5/2)

土地はリースで年間約10Mほどの賃料を払っています。

現金が490Mあり無借金、財務状態は良好です。

決算資料に空室率や客室単価なども出ているようで、ホテル単体で業績が見えやすいですが、利益水準が低空飛行で配当もなし、投資対象としては微妙な印象です。

以上、ホテル&レジャーセクターの銘柄をざっと調べてみました。

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